ヒトメタニューモウイルスの感染対策!子どもの感染予防にできることは?

子どもの病気


感染力が強いヒトメタニューモウイルス。保育園などでもあっという間に感染が広がります。そこで今回は、ヒトメタニューモウイルスの感染を予防する方法をご紹介します。

ヒトメタニューモウイルスとは?

ヒトメタニューモウイルスは、「ヒトメタニューモウイルス感染症」を引き起こすウイルスです。3~6月頃に流行し、風邪によく似た症状が現れます。軽い症状であれば1週間くらいで自然に治ることがほとんどです。

ヒトメタニューモウイルスは子どもが感染しやすいの?

ヒトメタニューモウイルスは、あらゆる年齢の人がかかる感染症ですが、特に感染しやすいのは1~3歳の子どもです。2歳までに約半分、10歳までにほぼすべての子どもが感染します。

1回感染しただけでは十分な免疫ができないため、子どもは何度も感染を繰り返します。何度か感染するうちに、免疫がついて感染しづらくなったり、感染しても症状が軽くなったりします。

ヒトメタニューモウイルスの感染対策!予防方法4選

子どもはヒトメタニューモウイルスに感染しやすいため、日頃から予防することが大切です。対策をまとめました。

こまめに手を洗う

外から帰ってきたときや食事の前、トイレの後などはこまめに手を洗うように声をかけたり、洗ってあげたりしましょう。特に指の間や指先は洗い残しが多い部分です。石鹸で丁寧に洗いましょう。洗い終わったら十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルなどでふき取り乾かしてください。

小さい子どもの手をこまめに洗うのが大変なときは、濡らしたタオルやガーゼ、手拭き用のウエットティッシュを使って手を拭いてあげるといいですよ。

アルコール消毒をする

ヒトメタニューモウイルスにはアルコール消毒が有効です。手指の消毒にはアルコールの含まれているものを使いましょう。

兄弟がヒトメタニューモウイルスに感染している場合は、接触感染を防ぐため使ったおもちゃやドアノブなどもアルコール消毒しましょう。

規則正しい生活を送る

栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠などを意識した規則正しい生活を送ると、免疫が高まり、感染予防につながります。周囲でヒトメタニューモウイルスの感染が広がり始めたら、いつも以上に生活を整えるようにしましょう。

食器やタオルを分ける

ヒトメタニューモウイルスは感染者の咳などで出た飛沫や、飛沫がついた物を介して感染します。家庭内に感染者がいる場合は、食器やタオルを分けて使うようにしましょう。

ヒトメタニューモウイルスの感染が疑われるときは…

どんなに感染しないように気を付けて対策していても、ヒトメタニューモウイルスに感染してしまうことはあるものです。体調の悪い子どもを連れて病院を受診するのは大変ですし、他の感染症のリスクも気になりますよね。そんなときは、オンライン診察を利用して受診する方法も。子どもの医療アプリ「キッズドクター」なら、子どもの診察に慣れた医師が対応するので安心です。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア