子どもが病気のときの過ごし方のポイント8選

子どもの病気


子どもが病気になると、少しでも楽になって早く治ってほしいと思いますよね。自宅で休ませるとき、どのように過ごしたら楽に過ごせるか、ホームケアで気をつけることはあるのか悩むこともあるかと思います。こちらの記事では子どもが病気のときの家での過ごし方についてご紹介します。

子どもが病気のときの過ごし方のポイント8選

子どもが体調を崩しているときは食事やお風呂、部屋の湿度や温度などを調整して住環境を整えるなど、毎日の生活で当たり前のようにしている習慣をいつもより少し意識的に行うことが大切です。ここからは家で気をつけたい過ごし方のポイントを説明します。

安静にして過ごす

どの感染症にも共通して言えるのは、安静に療養するのが回復への近道ということです。体調不良時は体力を消耗しているので、いつも以上にしっかり睡眠をとってなるべく静かに過ごしましょう。

とはいえ熱が下がったり症状が軽くなってきたりすると、まだ全回復していなくても遊びたがることもあるかと思います。そんなときは体に無理のない程度に自宅で遊ばせるようにしましょう。他の人にうつしたり症状がぶり返したりしてしまうおそれもあるため、外出はNGです。様子を見ながら遊ばせて、症状が悪化しそうであれば早めに休ませるようにしてください。

脱水を防ぐために水分補給はしっかりと

熱があるときは汗をかくことで体の水分が奪われます。脱水状態になるのを防ぐためにもこまめに水分補給をするようにしましょう。また喉の痛みがあるときや口のなかに発疹ができているときなども飲み込むのがつらくて、子どもが自ら水分を摂る頻度が下がるため、少量ずつこまめに水を飲ませることを意識してください。

下痢や嘔吐の症状があるときは水分と共に体内の塩分や糖分も失われます。経口補水液や子ども用のイオン飲料などで水分と一緒に塩分や糖分を補給するのがおすすめです。嘔吐後はすぐに水分を与えると吐き戻してしまう可能性があるため、しばらく胃を休ませた後に様子を見ながら少量ずつ飲ませるようにしてください。

無理に食べさせず回復してきたら消化の良いものから

体調が優れず食欲がないときは、無理に食べさせる必要はありません。水分をしっかり摂ることを意識しましょう。少し回復して食べられるようになってきたら、消化の良いもの、口あたりの良い優しいもの(おかゆやうどん、バナナ、野菜スープなど)から食事を再開するようにしてください。脂っこいものや繊維質の多いものは胃腸に負担がかかるため避けた方が良いでしょう。

体の状態に合わせて温める、冷やす

熱の上がり始めで手足が冷たかったり体が震えていたりするときは、体を温めるようにします。
熱が上がりきって顔が赤くなり、手足もあたたかくなったら、薄着にして熱がこもらないようにしましょう。熱が高くてつらそうなときは、脇の下や足の付け根、首の横など太い血管が通っている部分を保冷剤などで冷やすと楽になることがあります。
汗をかいて熱が下がってきたら、体が冷えないように汗を拭いてこまめに服を着替えさせるようにしてください。

お風呂は無理に入れず体を清潔に保つ意識を

感染症にかかっていても、子どもが嫌がらず元気な様子であればお風呂に入っても構いません。ただし湯船につかると体力が消耗するため、長風呂はさせないようにしましょう。シャワーで体を流すだけでも問題ありませんが、お風呂場を温めてから入るなど、湯冷めしないようにしてください。元気がなくお風呂に入るのが難しい場合は、無理に入れずかたく絞った蒸しタオルなどで汗を拭いて着替えさせます。

下痢や嘔吐の症状がある場合は、ママ・パパやきょうだいへの感染を防ぐため、湯船につかるときは家族の入浴が終わった最後に入るようにしましょう。下痢の時はおしりが被れやすくなるため、ぬるめのシャワーでおしりを洗い流すのも良いでしょう。

食事をしていなくても口の中は清潔に

口はウイルスや細菌が体の中に入る入り口です。特に感染症にかかっているときは、咳や痰が出たり喉が炎症を起こしたりと、口の中でウイルスが活発に活動しています。食事ができないときでも、歯磨きをして口の中を清潔に保つことは、看病をしているママ・パパがうつらないためにも重要です。起き上がるのがつらいときなどは、水で濡らしたガーゼで口の中を拭うなどしてケアするようにしてください。

室内の湿度を保つ

喉や肺まで通じる気管が乾燥すると、ウイルスや細菌などの異物を排出する機能が弱まってしまいます。加湿器を使う、濡れたタオルを室内に干す、浴室のドアを開けるなどして室内を加湿するようにしましょう。喉の痛みや咳の症状があるときは特に意識的に行います。

また室内の湿度が40%〜60%に保たれていると、ウイルスは空気中の水分と一緒に地面に落下するといわれています。一緒に生活する家族に感染させないためにも、部屋の湿度を保つように意識しましょう。

ママ・パパ・きょうだいも感染予防を

子どもが感染症にかかっているとき、看病しているママ・パパや一緒に住んでいるきょうだいなどの家族の感染予防も大切です。普段以上に手洗い・うがいを徹底し、手洗いの後は手指の消毒をします。ドアノブや蛇口、家具など家族全員が触れる場所を消毒するのも良いでしょう。また食器やタオルなどは共用しないようにしてください。

睡眠不足や食事の栄養バランスが偏ると免疫力が落ち、感染症をもらいやすくなるため、家族全員が健康的な生活を送ることを意識しましょう。

子どもの病気はオンライン診療が便利!

子どもは体調を崩しやすいですが、そのたびに病院に出向くのは大変なこともあると思います。子どもの医療アプリ「キッズドクター」なら自宅から医師の診察を受けることができ、医師が必要と判断した場合は薬も処方してもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 看護師 森 真也香
小児救急受け入れ可能な救命救急センターにて勤務し、命の重さと向き合いながら、トリアージや小児救急の大切さ、家族看護を学ぶ。BLS,ICLS 取得。その後緩和ケア病棟にて命の尊さを強く感じ、徹底的に寄り添い看護を実施する。現在はキッズドクターオペレーションマネージャーとして、安全でより良い医療を提供できるようスタッフに寄り添い対応を伝えている。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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