子どもが病気や体調不良で食べないときはどうする?食べなくても大丈夫?

子どもの病気


子どもは体調不良で食欲がないときがありますよね。食べないことが続くと心配になってしまうママ・パパも多いのではないでしょうか。こちらの記事では子どもが体調不良で食べないときにするべきケアや気をつけるポイントをご紹介します。

子どもが病気や体調不良で食べないときはどうする?食べなくても大丈夫?

風邪や熱、喉や口の中の痛み、胃腸炎など、体調が優れないと食欲がないときがあります。どの症状のときも、数日であれば食事ができなくても気にする必要はありません。症状に対して正しい治療を行い、安静に療養すれば食欲も自然と回復します。

子どもが体調不良で食べないときは水分補給が大切!

子どもは大人に比べて体内の水分がしめる割合が高く、出ていく水分も多いといわれています。特に熱があるときや、下痢・嘔吐の症状があるときはいつも以上に体の水分が失われます。また体調不良でぐったりしているときや、喉や口の中に痛みがあり飲み込みづらいときなどは、水分をとる頻度が落ちやすくなることもあります。体調不良時は特に水分補給をこまめにすることを意識しましょう。

胃腸炎の症状があるときは、嘔吐直後に水分を飲ませると吐き戻してしまうことがあるため、落ち着いてからペットボトルキャップ1杯程度(5〜8mL)、またはティースプーン1杯程度の水を少量ずつ間隔を空けながら飲ませるようにしてください。
また発熱して汗をかいたり嘔吐や下痢をしたりすると、水分と一緒に体内の塩分も失われるため、経口補水液や子ども用のイオン飲料で水分と一緒に塩分も摂取するのが良いでしょう。

子どもが体調不良のときにおすすめの食べ物は?

子どもが体調不良で食欲がないときは、無理には食べさせず本人の食欲に合わせて食べさせるようにしてください。

水以外のものが少し摂れるようであれば、まずは薄めたみそ汁やリンゴジュースなどを飲ませるのがおすすめです。水分と共に塩分やビタミンを摂取することができます。

またゼリーやプリンなどは、口当たりが良いので食べられるようであれば食べさせてあげましょう。ただし市販のものは糖分が多く含まれるものもあるため、食べ過ぎには注意してください。

もう少し固形のものが食べられるようであれば、消化の良いお粥や柔らかめに煮たうどん、具をしっかりと煮込んだ野菜スープなどがおすすめです。どれも普段以上に煮込むなどして柔らかくし、胃腸に負担がかからないようにしましょう。白粥が苦手な場合は、和風だしで煮込んだり溶き卵を入れたりして味付けするのが良いでしょう。

子どもが体調不良で食べないときの受診の目安は?

熱や風邪で食欲がない、飲み込むのが痛くて食べたくないなど、感染症の症状が原因で食べないときは、安静に療養して症状が改善することで徐々に食欲も回復することがほとんどです。前述の通り水分補給を意識的に行ってしばらく様子を見ましょう。

ただし次のような症状があるときはすぐに受診するようにしてください。
・水分がとれず口や舌が乾いている
・ぐったりしている
・12時間以上尿が出ていない
・泣いても涙が出ない
・ぼんやりして眠りがち

子どもの体調不良はオンライン診療で相談を

子どもが体調不良で食事ができないことが続くと、少しでも食べられるものはないか、食べなくても症状は悪化しないのかなど、気になることが出てくるかと思います。子どもの医療アプリ「キッズドクター」なら、ケア方法などを看護師にチャットで相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 吉年俊文
日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児栄養消化器肝臓学会認定小児栄養消化器肝臓認定医。2021年東京慈恵会医科大学大学院博士課程修了。2024年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院臨床疫学修士課程。現在はトロント大学・トロント小児病院消化器肝臓栄養部門の臨床フェロー。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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