子どもが体調不良のときの食事のポイントは?

子どもの病気


子どもが体調不良のとき、「食欲がなくて食べづらそうだけど何を食べさせれば良いのか」「食欲はあるけどいつもと同じ食事で大丈夫だろうか」など食事について悩むママ・パパは多いのではないでしょうか。こちらの記事では子どもの体調不良時の食事のポイントをご紹介します。

子どもが体調不良のときの食事のポイントは?

体調不良のときこそ元気をつけるためにたくさん食べて欲しいと思うかもしれませんが、無理に食べさせるのはNGです。基本的には水分が摂れていれば少々食べられなくても問題はないので、本人の食欲に合わせて食事をさせるようにしてください。

症状が落ち着いていてある程度食べられるようであれば、おかゆや柔らかく煮たうどん、豆腐や白身魚など消化の良い食べ物を少しずつ食べるようにします。また症状に適した食材を取り入れた食事をさせるのもおすすめです。脂質の多いスナック菓子やラーメン、喉や腸に刺激の強い炭酸飲料などを与えるのは避けましょう。

子どもが病気で食欲がないときの食事はどうする?

風邪や熱でぐったりしているとき、喉や口の中が痛んで飲み込むのがつらいとき、嘔吐や下痢の症状があるときなど、体調不良で食欲が湧かないことはよくあります。症状がおさまるのと共に食欲も自然と回復することがほとんどなので、気にしすぎる必要はありません。
ただし熱や下痢、嘔吐の症状があるときは特に体内の水分が失われやすくなっており、脱水を引き起こす可能性があるため、水分補給は意識的に行うようにしてください。

症状別の食事のポイント

症状によって食べやすい食材や食べ方があるので、様子を見ながら調整してあげると良いでしょう。ここからは症状別に体調不良時におすすめの食材や食べ方のポイントなどを説明します。

風邪や熱のとき

症状が落ち着いていて食欲がある場合は、消化の良いあたたかいものから食べさせるようにしましょう。おかゆや雑炊、柔らかく煮込んだうどんなどがおすすめです。ビタミンを含む食材を食べさせるのも良いでしょう。ビタミンは種類によって期待できる働きが異なります。

ビタミンA

鼻や喉の粘膜を強化し、ウイルスの侵入を防いでくれます。たまご、牛乳などの動物食品と小松菜、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれます。

ビタミンC

免疫力を強化する働きと、疲労の回復を早める働きが期待できます。いちご、キウイなどの果物と、ブロッコリー、パプリカ、菜の花などの野菜、ジャガイモ、サツマイモなどの芋類に多く含まれます。

ビタミンB

糖質をエネルギーに変え、体の疲れやだるさを軽くする働きが期待できます。豚肉、かれい、大豆などに多く含まれます。

喉や口の中が痛むとき

喉や口の中の痛みで水分補給の頻度が下がって脱水にならないよう、少量ずつでも良いのでこまめに水分を与えるようにしてください。
豆腐やたまご、スープやゼリー、片栗粉や葛粉を少量使ってゆるめにとろみをつけた料理など、つるっと飲み込みやすく口あたりの良い食べ物がおすすめです。
トマトや柑橘系の果物など酸味の強い食材は口や喉にしみて痛いため避けましょう。また、熱いものや辛いもの、塩気の強いものなど発疹が潰れたところにあたると刺激が強そうな食材も避けた方が良いでしょう。

胃腸炎のとき

嘔吐や下痢によって体内の水分が失われて脱水状態を引き起こす可能性があるため、食欲がないときも必ず水分補給はするようにしてください。水分と共に体内の塩分も失われているため、経口補水液や子供用のイオン飲料などで水分と共に塩分も補給すると良いでしょう。嘔吐直後に水分を飲ませると吐き戻してしまうことがあるため、落ち着いてからティースプーン1杯程度の水を少量ずつこまめに飲ませるようにしてください。

症状が落ち着いて食事ができるようになったら、最初は消化しやすく胃腸に負担の少ないおかゆ、柔らかく煮たうどん、りんご、バナナ、野菜スープなどから始めるのがおすすめです。
脂質の多い肉類や揚げ物、食物繊維の多い芋類や豆類、きのこ類、ごぼうやブロッコリー、牛乳やヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品は胃腸に負担がかかるため避けてください。みかんジュースなど酸味の強い果物の果汁は、嘔吐や下痢を悪化させることがあるので控えましょう。

子どもの体調不良はオンライン診療が便利!

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監修者について

監修者 | 看護師 森 真也香
小児救急受け入れ可能な救命救急センターにて勤務し、命の重さと向き合いながら、トリアージや小児救急の大切さ、家族看護を学ぶ。BLS,ICLS 取得。その後緩和ケア病棟にて命の尊さを強く感じ、徹底的に寄り添い看護を実施する。現在はキッズドクターオペレーションマネージャーとして、安全でより良い医療を提供できるようスタッフに寄り添い対応を伝えている。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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