中耳炎はうつるの?子どもから親に感染することはある?

子どもの病気


子どもが中耳炎になると、看病をしているママ・パパはうつらないのか心配になることもあると思います。こちらの記事では中耳炎の感染の有無と、子どもが中耳炎にかかっているときにママ・パパが気をつけたいことをご紹介します。

中耳炎の原因・症状は?

子どもの中耳炎にはいくつか種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。

急性中耳炎

風邪をひいた際などに鼻やのどの粘膜についたウイルスや細菌が、鼻と耳をつなぐ中耳に侵入することで起こります。
急性中耳炎になると下記のような症状があらわれます。

  • 耳の痛み
  • 耳のつまり
  • 中耳に膿が溜まり、鼓膜が破れて耳だれとして出る
  • 発熱


急性中耳炎を繰り返し起こしたり、完治せず鼓膜に穴が開いたままになり耳垂れが続いたりする状態を、慢性中耳炎といいます。

滲出性中耳炎

急性中耳炎が長引いて悪化したり、風邪や副鼻腔炎をこじらせたりすることで、耳に水が溜まって起こります。
滲出性中耳炎になると下記のような症状があらわれます。

  • 軽い難聴(呼びかけに対して聞き返す、返事をしないなど)
  • 耳のつまり


中耳炎はうつるものなの?

中耳炎自体は種類に関わらず人に感染する病気ではありません。ただし中耳炎の原因になる風邪のウイルスや細菌は、咳やくしゃみ、耳だれでうつることがあります。

子どもが中耳炎のとき、親がやりたい感染対策

中耳炎自体は人にうつりませんが、中耳炎の原因になるウイルスや細菌はうつる可能性があるため、看病しているママ・パパは感染対策をしておくと安心です。ここからは子どもが中耳炎のときにしておきたい感染対策をご紹介します。

耳だれのケア

耳だれには細菌が含まれていることがあり、触るとうつることがあります。耳だれが出ている場合は直接触らず、外に出てきたものをガーゼなどで優しく拭き取ってケアしましょう。

基本的な感染対策の徹底

中耳炎を引き起こす原因のウイルスや細菌は、くしゃみや咳、ウイルスがついたものに触ることで他の人に感染します。子どもが感染症にかかっているときは、ママ・パパはいつも以上に意識して手洗い・うがい・手指の消毒などを行いましょう。

免疫力を高める生活

免疫力が低下するとウイルスや細菌に感染しやすくなります。中耳炎を引き起こす原因のウイルスを子どもからうつされないためにも、普段から規則正しい生活やバランスのとれた食事で免疫力を高めておくのがおすすめです。

中耳炎の相談はオンラインが便利

子どもが中耳炎にかかっているとき、そのときの症状に応じた適切なケアは何をしたら良いのか自己判断では難しいことがあるかと思います。子どもの医療アプリ「キッズドクター」なら看護師にチャットで相談ができるので、家にいながら子どもの症状に応じたホームケアの方法を気軽に聞くことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア