子どもがノロウイルスに感染したら、親はどうする?家庭内感染を防ぐ方法は?
子どもがノロウイルスに感染すると子どものお世話にばかり気を取られがちですが、親にもうつることがあるので注意が必要です。そこでこの記事では、子どもがノロウイルスになったときに家庭内感染を防ぐ方法をご紹介します。
子どものノロウイルスの症状は?
子どもがノロウイルスに感染すると、嘔吐や下痢、腹痛などの症状があらわれます。多くの場合嘔吐から始まり、徐々に下痢になっていきます。平熱か、熱が出たとしても微熱程度のことが多いです。まれに脱水を起こして重症化することもありますが、1~3日で自然に治る場合がほとんどです。
子どもがノロウイルスに感染!親はどうする?
ノロウイルスは感染力がとても強いウイルスです。そのため感染対策をしていないと、親にもうつる可能性があります。子どもがノロウイルスに感染したときは、ママやパパにうつらないようにしっかり対策をしながらホームケアを行いましょう。
子どもがノロウイルスに感染後、家庭内感染を防ぐ方法は?
ここからは、ノロウイルスの家庭内感染を防ぐ方法をご紹介します。家族みんなで取り組みましょう。
適切な方法で嘔吐物を片付ける
ノロウイルスに感染した子どもの嘔吐物には大量のウイルスが含まれています。そのため嘔吐物を片付けるときは、マスクや手袋、使い捨てのエプロンを着用しましょう。消毒には次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤を約0.1%の濃度に薄めたものを使います。
準備ができたら消毒液を浸したペーパータオルなどで嘔吐物を静かにつまむように拭きとります。しっかり拭きとったら、新しいペーパータオルを消毒液に浸して、嘔吐した場所とその周りを消毒しましょう。
嘔吐物が乾燥するとノロウイルスが空気中に浮遊することがあるので、早めに片付けることが大切です。また、使用後のマスクや手袋、エプロン、ペーパータオルは、ビニール袋に入れて隙間がないようにしっかりと縛って早めに捨てましょう。
こまめに手を洗う
ノロウイルスは、手を介して感染することもあります。子どものお世話をした後や食事の前、トイレの後などこまめに手を洗うようにしましょう。手を洗うときは石鹸を使用し、流水でしっかり洗い流すことで予防効果が高まります。洗い終わった後は、清潔なタオルやペーパータオルで水気を拭きとりましょう。アルコールでの手洗いや消毒は、効果がありません。
よく触る場所を消毒する
ノロウイルスには、次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤での消毒が有効とされています。キッチンハイターやブリーチなど塩素系漂白剤を約0.02%の濃度に薄めた消毒液で、ドアノブや手すり、テーブル、おもちゃなど子どもがよく触る場所をこまめに消毒しましょう。なお、アルコールの消毒剤はあまり効果がありません。
食器やタオルの共有を避ける
食器やタオルを子どもと共有すると、親にも感染が広がりやすくなります。そのため食器やタオルは、一人ひとり専用のものを用意しておくのが安心です。
おむつ交換の際はマスクと手袋を着用する
ノロウイルスは便にも含まれており、長い場合は1ヶ月以上ウイルスの排出が続くことがあります。そのためおむつ交換や子どもがトイレで排便した後にお尻を拭く際には、マスクや手袋を着用するなどの対策が必要です。また使用後のおむつや手袋は、ビニール袋に入れて密閉して捨てるようにしましょう。
ノロウイルスのホームケアに悩んだら…
子どもがノロウイルスに感染したときは、感染対策以外にも水分補給や食事の方法などでも悩むことがあるかもしれません。そんなときは、看護師に相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットでやり取りできるため、知りたいことをピンポイントで教えてもらえます。相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。