子どもの鼻血の正しい止め方とは?詰め物はNG?

子どもの病気


子どもが急に鼻血を出すと、どのように対処したらいいのか迷いますよね。そこでこの記事では、子どもの鼻血の止め方や詰め物をしてもいいのかなどをご紹介します。

子どもの鼻血の原因は?

子どもの鼻血の多くは、鼻をよく触る、ぶつける、強くかむなど鼻への刺激が原因で起こります。子どもの鼻の粘膜は薄いので、ちょっとした刺激で傷ついて出血しやすいです。また風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などによって鼻の粘膜のバリア機能が弱まることも鼻血が出やすくなる理由のひとつです。

子どもの鼻血の正しい止め方は?

ここからは子どもの鼻血の正しい止め方をご紹介します。

前かがみに座らせる

顔が心臓より高い位置にくるようにして、子どもを椅子などに座らせましょう。背もたれ側に寄りかかると鼻血が喉に流れ込むことがあるので、前かがみの姿勢をとらせることが大切です。座るのが難しい場合は、鼻血が出ている方の鼻の穴を下にして上体が少し高くなるように横向きに寝かせましょう。

小鼻を強く押さえる

鼻の中には何も入れず、小鼻全体を指でつまんで10〜15分ほど圧迫します。両方の鼻をつまむと息苦しそうな場合は、鼻血が出ている方の小鼻だけを真横から人差し指で押さえて圧迫してもかまいません。

額から鼻を冷やす

額から鼻の部分を冷やすと止血効果が高まります。保冷剤や氷を入れた袋や冷水で濡らしたタオルなどを当ててあげてもいいでしょう。

この止め方は間違い!NG対処法

間違った方法で止血しようとすると、鼻の粘膜が傷ついたり、かえって鼻血が止まりにくくなったりすることがあります。下記の方法は避けましょう。

顔を上に向ける

顔を上に向けると、鼻血が喉に流れ込んで咳や嘔吐を誘発することがあります。顔は上に向けないようにし、もし鼻血が喉に流れ込んだ場合は飲み込まずに吐き出させましょう

鼻の穴にティッシュを詰める

よく目にする方法ではありますが、鼻血が出たときに鼻の穴にティッシュなどを詰めることは推奨されていません。鼻の粘膜が傷ついたり、詰め物が鼻の奥に入って取れなくなったりするおそれがあるためです。詰め物はせずに、小鼻の外側に出てきた血を拭き取るようにしましょう。

子どもの鼻血の相談はオンラインでも

子どもはよく鼻血を出すので、血を止める方法以外にも対処法に悩むことがあるかもしれません。とはいえ症状が鼻血だけだと、「わざわざ病院に行くほどではないかも…」と受診のタイミングに迷いますよね。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に個別チャットで相談したり、自宅にいながらビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。看護師へのチャット相談は無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア