子どもの過敏性腸症候群におすすめの食事内容や避けたい食べ物は?
子どもの過敏性腸症候群では腹痛や下痢、便秘などの症状があらわれるため、「何を食べさせたらいいのかな?」と食事に迷うこともあるかと思います。そこでこの記事では、子どもの過敏性腸症候群におすすめの食事内容や、避けたい食べ物などをご紹介します。
子どもの過敏性腸症候群とは?原因は?
過敏性腸症候群は腸管の炎症など明らかな異常がないにもかかわらず、腹部の痛みや不快感が2ヶ月以上にわたって繰り返しあらわれ、下痢や便秘などの症状を伴う病気です。ガスが溜まってお腹が張ったり、おならがたくさん出たりすることもあります。
痛みや不快感は排便によって和らぐことが多く、その他の症状もさまざまな影響を受けて良くなったり悪くなったりするのが特徴です。
過敏性腸症候群のはっきりとした原因はわかっていませんが、不安やストレスによって自律神経が乱れて腸の機能が低下することがひとつの要因だと考えられています。
過敏性腸症候群の食事のポイント
過敏性腸症候群では、腸への負担が少ない食事を心がけることが大切です。また腸内環境を整えるために効果的な食べ物を適度に取り入れつつ、栄養バランスが偏らないように気をつけましょう。
子どもの過敏性腸症候群で避けたい食べ物
子どもの過敏性腸症候群では、唐辛子・スパイスなどを使った辛い食べ物やチョコレートなどカフェインを含む食べ物、炭酸飲料は避けたほうが安心です。また揚げ物やファストフードなど脂っこいものも腸に負担がかかるので食べ過ぎないようにしてください。下痢やお腹の張りが強いときは、下記の食べ物も控えるようにしましょう。
下痢が起きているときに避けたい食べ物
下記の食べ物は、腸を刺激して下痢を引き起こしやすくなるといわれています。
牛乳、乳製品
- チーズ
- ヨーグルト など
冷たい食べ物
- アイスクリーム
- ゼリー
- そうめん など
不溶性食物繊維を多く含む食べ物
- ゴボウ
- ブロッコリー
- ナッツ など
お腹の張りが強いときに避けたい食べ物
お腹にガスが溜まりやすい食べ物は控えるようにしましょう。
オリゴ糖を多く含む食べ物
- タマネギ
- ゴボウ など
小麦製品
- パン
- うどん
- パスタ など
イモ類
- ジャガイモ
- サツマイモ など
過敏性腸症候群の子どもにおすすめの食事内容
ここからは過敏性腸症候群の症状別に、おすすめの食事をご紹介します。
便秘の症状があるときにおすすめの食事
腸内環境を整えるために、善玉菌を多く含んでいる発酵食品や善玉菌のエサになる食物繊維・オリゴ糖を含む食べ物を積極的に取り入れましょう。
発酵食品
- ヨーグルト
- 納豆
- 味噌 など
食物繊維・オリゴ糖を含む食べ物
- ゴボウ
- こんにゃく
- 海藻類
- キノコ類
- バナナ など
お腹の張りが強いときにおすすめの食事
お腹の張りが強い場合も腸内環境を整えることが大切ですが、食物繊維やオリゴ糖を過剰に摂取すると、かえって腸内でガスが発生しやすくなります。そのため食物繊維の中でも「水溶性食物繊維」を多く含む下記のような食べ物を適度に摂取するといいでしょう。
- 昆布、ワカメなど海藻類
- カボチャ
- ミカン
- キウイ など
下痢の症状があるときにおすすめの食事
下痢があるときは腸に負担がかからないように、脂質が少なく柔らかくて消化しやすい下記のような食べ物を取り入れるといいでしょう。
- おかゆや軟飯
- うどん
- 豆腐
- 白身魚 など
過敏性腸症候群の相談はオンラインでも
過敏性腸症候群の食事についてご紹介しましたが、症状のあらわれ方には個人差があるうえに、子どもによって合う食事も異なるので、毎日の食事に迷うこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談したり、ビデオ通話で医師によるオンライン診療を受けたりすることができますよ。過敏性腸症候群の食事やホームケアについても相談できるので、困ったときは検討してみてくださいね。