乳児湿疹の対処法!スキンケアや保湿の方法は?
赤ちゃんの時期によくみられる乳児湿疹。湿疹の種類によってさまざまな症状があらわれるので、ケア方法に迷うこともあるかと思います。そこでこの記事では、乳児湿疹の対処法や、スキンケアの注意点などをご紹介します。
乳児湿疹とは?症状は?
乳児湿疹とは、新生児期~乳児期にみられる皮膚トラブルの総称です。症状は月齢や体質によってさまざまですが、代表的な乳児湿疹には次のようなものがあります。
- 新生児ニキビ(新生児ざ瘡):頭皮やおでこ、頬などに白い芯が入った吹き出物や赤いブツブツがあらわれる
- 乳児脂漏性湿疹(新生児脂漏性湿疹):頭部やおでこ、眉毛の生え際などに黄色い皮脂やフケのようなものがあらわれる
- 乾燥性湿疹:お腹や背中、顔、手足などが、ひび割れしたり粉をふいたような状態になったりする
乳児湿疹ができたときの対処法は?
乳児湿疹ができたときは、患部に刺激を与えないようにしながら皮膚を清潔に保ち、沐浴や入浴のあとにはしっかり保湿するようにしましょう。具体的なケア方法は次の章でご紹介します。
なお乳児湿疹は基本的には適切に対処することで自然に治るため、特別な治療は必要ないケースがほとんどです。ただし下記のような場合は乳児湿疹ではなく、アトピー性皮膚炎などほかの皮膚疾患の可能性も考えられます。下記の症状や様子がみられるときは早めに小児科や皮膚科を受診するようにしましょう。
- いつもより泣いたり機嫌が悪かったりする
- 自宅でスキンケアをしても症状が改善しない
- 発疹が全身に広がり症状が悪化している
- 掻きむしって肌が傷ついている
乳児湿疹ができたときのスキンケア方法
ここからは乳児湿疹ができたときのスキンケア方法をご紹介します。
皮膚を清潔に保つ
乳児湿疹ができたときは、皮膚を清潔に保つことが大切です。沐浴や入浴をするときには、赤ちゃん用の石鹸やボディソープを使って皮脂や汗などの汚れをしっかり洗い落としましょう。その際できるだけ肌に刺激を与えないように、よく泡立てた石鹸を使い、手でやさしく包み込むように洗ってください。その後、石鹸をしっかり洗い流し、すすぎ残しがないようにしましょう。
頬や口の周りは、ミルクやよだれなどで汚れやすいです。汚れたままの状態でいると肌荒れを起こすこともあるので、濡れたタオルなどで拭いたあと、清潔なガーゼなどでやさしく拭くようにしましょう。
肌を保湿する
肌が乾燥しているとバリア機能が低下するため、乳児湿疹の悪化につながることがあります。特に沐浴や入浴のあとは肌が乾燥しやすいので、なるべく早めにベビーローションなど赤ちゃん用の低刺激の保湿剤でしっかり保湿してくださいね。
また頬や口の周りを頻繁に拭いていると、必要な皮脂まで取り除いてしまうことがあります。かさつきが気になるときは、ワセリンなどで保湿するといいでしょう。
乳児湿疹ができたときのスキンケアの注意点
乳児湿疹ができたときは、できるだけ肌に刺激を与えないように注意する必要があります。患部を強くこすったり、かさぶたを無理に剥がしたりしないようにしましょう。かさぶたはワセリンやオリーブオイルなどを塗ってしばらくおくと、ふやけて取り除きやすくなります。やわらかくなったら石鹸やベビーソープをよく泡立てて、やさしくしっかり洗うといいでしょう。
乳児湿疹の相談はオンラインでも
乳児湿疹の基本的なケア方法をご紹介しましたが、症状や程度は赤ちゃんによって違うため、「このケア方法で大丈夫かな?」と悩むこともあるかもしれません。そんなときは、赤ちゃん・子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に個別チャットで相談でき、赤ちゃんの症状に合わせたケア方法や受診の目安などを教えてもらえます。チャット相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。