子どもがインフルエンザに感染!過ごし方のポイントは?元気なときはどうする?

子どもの病気


子どもがインフルエンザに感染すると、数日間外出を自粛することになります。自宅ではどのように過ごせばいいのでしょうか?この記事ではインフルエンザのときの過ごし方のポイントや、子どもが元気になったときにどうすればいいかなどをご紹介します。

子どものインフルエンザの症状は?

子どもがインフルエンザに感染すると、一般的に下記のような症状が表れます。

  • 38℃以上の発熱
  • 頭痛
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 全身倦怠感
  • のどの痛み
  • 鼻汁


これらの症状は3〜4日ほどで軽快していくことがほとんどです。

子どもがインフルエンザのときの過ごし方は?

ここからは、子どもがインフルエンザになったときの過ごし方をご紹介します。

安静にして基本的なホームケアを行う

インフルエンザだと診断されたらまずは安静にさせてください。いつも以上にしっかりと睡眠を取り、静かに休みましょう。安静にさせながら、いつもどおりの基本的なホームケアを行ってください。

水分をしっかり摂らせる

インフルエンザで高熱が出ているときは、脱水に注意が必要です。食事は無理にとらせる必要はありませんが、水分はしっかり摂らせましょう。水や麦茶、子ども用のイオン飲料など、子どもが飲みやすいものを選んで飲ませてあげましょう。

熱が高いときは体を冷やす

熱が高くて苦しそうにしているときは、脇の下や足の付根、首の横など、太い血管が通っている部分を保冷剤などで冷やすとひんやりして楽になることがあります。冷やしたからといってすぐさま体温が下がるわけではありませんが、子どもの苦しさが緩和されるようであれば試してみましょう。

部屋の温度と湿度を快適に保つ

インフルエンザウイルスは、低温・低湿度の環境下で繁殖します。そのため室内の温度は20〜25度、湿度は50〜60%程度の、人が過ごしやすい環境に保ちましょう。湿度は加湿器を使用してもいいですし、洗濯物や濡れたタオルを干しているだけでも加湿効果が期待できます。

インフルエンザでも子どもが元気な時の過ごし方は?

それではここから、子どもがインフルエンザでも元気なときの過ごし方のポイントをご紹介します。

体に負担がかからない程度なら遊んでもOK

できるだけ安静にさせたいところですが、元気なのに無理にベッドに寝かせ続けると子どもも苦痛かもしれません。子どもが動きたがったら、体に無理のない程度に遊ばせてもいいでしょう。ただし走ったり飛んだりといった体に負担のかかることは控えてください。無理をするとぶり返してしまう可能性もあります。

またこまめに熱を測り、目を離さないようにしましょう。もし症状が悪化することがあったらすぐに安静にさせて、必要があれば病院を受診してください。

外出はNG

たと元気になっても、すぐに外出するのはNGです。元気だったとしても数日間はインフルエンザウイルスが排出され続けますし、前述のとおりぶり返してしまうリスクもあります。

インフルエンザに感染すると、基本的に「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」は保育園や学校を休む必要があります。外出自粛期間についても、この基準を目安にするのがいいですしょう。

急な悪化や合併症に注意

子どものインフルエンザは急に悪化することがあります。また脳炎や肺炎などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。元気であればそこまで心配しすぎる必要はありませんが、それでもリスクがあることは覚えておきましょう。インフルエンザに感染して数日間は目を離さないようにして、こまめに様子を確認しましょう。

子どもが元気なときはインフルエンザ薬の服用を止めてもいい?

たとえ子どもが元気になっても、抗インフルエンザ薬の服用を自己判断で中止してはいけません。飲むタイミングと回数を守って、最後まで飲みきらせるようにしてください。

インフルエンザのホームケアで迷ったら…

インフルエンザは症状に個人差もあり、ホームケアをしていても「これであっているのかな?」「この場合はどうすればいいのかな?」と悩むこともあるかもしれません。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師にチャット形式で無料で相談でき、個別のアドバイスを貰えますよ。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア