【子どものしもやけ】即効性がある治し方は?薬は塗っても良い?

子どもの病気


秋〜冬にかけて起こりやすい「しもやけ」。今回は子どもがしもやけになったときの治し方や予防方法などをご紹介します。

子どものしもやけの症状は?

しもやけになると、手足や指先など体の末端が腫れ、痒みや痛みを伴います。特に寒いところから暖かい室内に入ったときや熱いお風呂に入ったときなど、体が急にあたたまったときに痒みが強まります。
患部の腫れ方は、大きく分けて2種類あります。

樽柿型(子どもに多い)

  • 手足や指全体が腫れ上がる
  • 肌の色は赤紫色になる

多形紅斑方(大人に多い)

  • 複数箇所が赤く腫れる
  • それぞれの腫れは範囲が狭い

子どものしもやけの原因は?

しもやけの原因は、冷えによる血行不良です。そのため特に血液が届きづらい手足や指先、鼻、耳たぶなど体の末端に症状が現れます。秋から冬への季節の変わり目など、気温差が大きく体が冷えやすい季節に起こりやすくなります。

子どもがしもやけに!治し方は?

しもやけは血液の流れがよくなると改善されます。しもやけになってしまったら、下記の方法でケアするのがおすすめです。

  • あつすぎないお風呂に入ってしもやけの部位をマッサージする
  • あたたかいお湯と水に交互につける


また基本的には、あたたかい季節になると自然に治ります。

子どものしもやけに薬は効く?

症状がひどい場合やある程度の即効性が欲しい場合は、小児科や皮膚科を受診して薬を処方してもらいましょう。

ビタミンEやヘパリン類似物質の軟膏が処方されるケースが多いです。痒みや痛みが強い場合は、ステロイド薬が処方されることがあります。薬が服用できる年齢であれば、内服薬を処方されることもあります。

子どものしもやけに即効性がある市販薬は?

しもやけの症状に市販品を使用する場合は、「かゆみや炎症を抑える成分」や「保湿成分」が含まれるものを選びましょう。薬局で購入できる「ユースキン」や「ワセリン」は、肌に合えば子どもでも使用することができます。

清潔にした肌にマッサージをするようにして1日数回塗り込んであげると、しもやけが治りやすくなります。

子どものしもやけを防ぐ!予防方法は?

しもやけを防ぐためには、体の末端を冷やさず、血流を悪くしないことが大切です。具体的には下記のような方法が効果的です。

防寒具で体の末端をあたためる

手袋、帽子、マフラーを着用して、手や顔まであたためるようにしましょう。温度調整できるよう小さめのカイロを持ち歩くのもおすすめです。

手袋や靴下が濡れたらとりかえる

雨で靴下が濡れてしまった、雪遊びをして手袋が濡れてしまった…というときは、すぐに取り替えます。濡れた手袋や靴下を身に着けたままにしていると、手足が冷えてしもやけになりやすくなります。

お風呂でマッサージをする

できるだけ毎日湯船に浸かり、ゆっくり体をあたためましょう。湯船で手足や指先のマッサージを行うのもおすすめです。

しもやけの症状はオンライン診療でも相談できます

しもやけの症状が気になるけど、病院に行く時間がない、病院での感染リスクが気になる…というときは、自宅でオンライン診療を受けるのもおすすめです。子どものオンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、子どもの診察に慣れた医師の診察を自宅から受けることができます。医師が必要と判断した場合は薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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