子どもの便秘におすすめのマッサージ方法

子どもの病気


子どもが便秘でつらそうなときに、家庭でできることの一つがマッサージです。こちらの記事では、子どもの便秘におすすめのマッサージ方法をご紹介します。

子どもの便秘の原因と症状は?

子どもの便秘の症状には下記のようなものがあります。

  • 排便が週に3回もない
  • 便の状態が固くてコロコロしている
  • 排便がつらそう
  • お腹が張る、痛みがある


便秘になる原因はいくつかあり、体質や年齢によって異なります。
乳児が便秘になる場合、便を出す力が弱いため便秘になることがほとんどです。寝ている時間が長く、運動不足で腸の動きが鈍ってしまうことが原因の一つです。
幼児期以降の場合は、水分不足やトイレに行くのを我慢することで便が硬くなって排出しにくくなったり、運動不足で腸の動きが鈍くなったりと大人と同じような原因で便秘になります。

子どもの便秘解消にはマッサージがおすすめ!

子どもが便秘のときに解消方法の一つとしてできるのがマッサージです。お腹や腰をマッサージすることで大腸が直接刺激され、腸の動きを促す効果が期待できます
また便が出ていないとお腹にガスが溜まり痛みが出ることも。マッサージをすることでガスを追い出す働きも期待できます。

マッサージをするときの注意点は?

ここからは便秘解消のためのマッサージをするときの注意点を説明します。

マッサージの力の入れ方

便秘改善のマッサージは、少しお腹がへこむくらいの力を入れて行うのが効果的だといわれています。ただし力任せに押し込んだり、子どもが痛がるほど強い力を込めるのはNGです。あくまでも優しくさするようにしてください

マッサージするのを避けるタイミング

下記のようなときは、マッサージするのを避けるようにしてください。

  • 空腹状態のとき
  • 予防接種を受けた後数日
  • 体調不良・いつもと機嫌や様子が違うとき
  • 皮膚に湿疹が出ているとき


子どもの便秘を改善するマッサージの方法

赤ちゃんから大人までおすすめ!「の」の字のマッサージ


年齢関係なく便秘のときに試したいのが「の」の字のマッサージです。おへそを中心にお腹に「の」の字を書くようにさすりましょう。腸の動きを促してくれます。

赤ちゃんにおすすめ!足を動かすマッサージ


まだ歩くことができない赤ちゃんは、運動不足によって便秘になることもあるため「の」の字のマッサージに加えて、足を動かすマッサージもおすすめです。
左右の足の膝下部分をやさしく持って、片足ずつ赤ちゃんのお腹の方に近づけるようにして動かします。自転車を漕ぐようなイメージでゆっくりと動かしましょう。

2歳以上におすすめ!大腸を刺激するマッサージ


2歳くらいになってきたら、もう少し力を入れて腸を刺激するマッサージをするのも良いでしょう。
動きが悪くなりやすい大腸の4隅を、軽く力を入れてゆっくりと押します。特に右の脇腹と左の肋骨の下の部分に便が溜まりやすいため、重点的に押すようにしましょう。

子どもの便秘に悩んだらオンライン診療で

子どもが便秘でつらそうにしているときは、少しでも改善する方法を知りたいですよね。そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。家にいながらスマホの画面で診察を受けることができ、気になる症状や改善の方法について相談することができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア