子どもの「ものもらい」で病院を受診する目安は?何科に行く?自然に治ることもあるの?

子どもの病気


子どもにしばしば見られることがある「ものもらい」。ものもらいができたら、病院を受診したほうがいいのでしょうか?この記事では、子どものものもらいは自然に治るのかや、受診目安、何科の病院に行くべきなのかなどをご紹介します。

ものもらいとは?

ものもらいは、まぶたにある汗腺や皮脂腺が化膿することで炎症が起きる病気で、正式名称を「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。原因は黄色ブドウ球菌など細菌の感染ですが、感染力が弱いため基本的に他の人にはうつりません。

子どものものもらいは、自然と治る?受診が必要?

子どものものもらいは、症状が軽ければ自然と治ることもあります。ただし悪化すると膿がたまって炎症がまぶた全体に広がり、強い痛みを伴ったり、なかなか治らなくなったりすることもあります。また、ものもらいと似た症状の病気や感染症の可能性もあるため、子どもにものもらいを疑う症状があるときは、一度受診しておくと安心です。

子どものものもらいで病院を受診する目安は?

子どもに下記のようなものもらいを疑う症状があるときは、病院を受診しましょう。ただ緊急性は高くないので、基本的に診療時間内の受診でかまいません。

  • まぶたが赤く腫れている
  • 目の周りに痛みや痒みがある
  • 目が充血している
  • 目やにが出ている
  • 頻繁に目を触っている など

子どものものもらいは何科で受診する?

子どものものもらいは、小児科や眼科を受診しましょう。発熱など目以外の症状がある場合は、幅広い観点で診察してもらえる小児科がおすすめです。症状が目だけの場合は、眼科を受診しても問題ありません。子どもの目の病気により詳しい小児眼科が近くにあれば、そちらを受診するといいでしょう

子どものものもらいの相談はオンラインでも

ものもらいの受診の目安をご紹介しましたが、症状のあらわれかたや程度は子どもによってさまざまなので、受診のタイミングに迷うこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に個別チャットで相談したり、自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。困ったときは、ぜひ検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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