子どもが溶連菌感染症の薬を飲まない!飲ませ方のコツは?飲まないとどうなる?
子どもが溶連菌感染症に感染すると、病院で抗生剤が処方されることがあります。抗生剤は10日ほど飲み続ける必要がありますが、子どもは薬を嫌がることが多く、1回飲ませるのも大変ですよね。そこでこの記事では、子どもの薬の飲ませ方や飲まないときの対処法などをご紹介します。
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症は溶血性連鎖球菌(溶連菌)により引き起こされる感染症です。子どもが感染しやすく、春から夏頃にかけて流行します。子どもが溶連菌に感染すると以下のような症状が表れます。
- 38℃以上の発熱
- のどの痛み、腫れ
- 舌に赤いブツブツができる(イチゴ舌)
- 発疹
- リンパ節の腫れ
- 腹痛、嘔吐
ほとんどの場合、抗生剤の服用により1週間程度で治りますが、まれにリウマチ熱や溶連菌感染後急性糸球体腎炎などを合併することもあります。
溶連菌感染症で薬を飲まないとどうなる?
溶連菌感染症は薬を飲まなくても自然に治癒することがあるため、心配しすぎる必要はありません。ただ抗生剤には合併症のリスクを下げたり症状を和らげたりする効果があるので、できるだけ飲ませるようにしたほうがいいでしょう。
子どもが溶連菌の抗生剤を飲まない…飲ませ方のコツは?
子どもは大人のように水だけで薬を流し込むことが難しく、少し工夫をしないと薬を飲んでくれないことがあります。ここからは抗生剤の飲ませ方のコツをご紹介します。
口の中に塗り付ける
1歳未満の子どもの場合は、粉薬をペースト状にしたものを口の中に塗り付ける方法がおすすめです。以下の方法を参考にしてみてください。
- 小皿など小さな器に粉薬を出し、水を数滴加えてペースト状にする
- 手を洗って指先に薬のペーストを付ける
- 頬や上あごの裏側などにペーストを塗り付ける
- 水やお茶を飲ませて流し込む
ペーストを口の中に塗り付けるときは、苦みを感じないように舌以外の場所に塗るようにしましょう。
水やジュースに溶かす
水分が摂取できる場合には、水やジュースなどに薬を溶かす方法を試してみるといいでしょう。量が多すぎると飲み切れない可能性があるので、小さじ1~5杯程度の少量の飲み物で溶かすようにしてください。飲ませたあとは口の中に薬が残らないように、もう一度飲み物を与えてあげます。
薬を溶かすときは基本的に子どもが好きな飲み物を使用してかまいません。ただ以下の飲み物は溶連菌感染症で処方される抗生剤と相性が悪く、苦味が増すことがあります。
- スポーツドリンク
- 乳酸菌飲料
- 柑橘系のジュース
授乳中の子どもの場合はミルクや母乳で溶かすこともできますが、味の変化を感じとりその後の授乳を嫌がる可能性があるので、避けたほうが無難です。
ゼリーやアイスクリームなどに混ぜる
飲み物を嫌がる場合は、ゼリーやアイスクリームなどに混ぜて薬を服用させる方法もあります。この場合も量が多すぎると残すかもしれないので、スプーン1~2杯程度の食べ物に混ぜるようにしましょう。薬の味を感じにくく、のどごしがいい以下のような食べ物がおすすめです。
- アイスクリーム
- ゼリー
- ジャム
- プリン
- コンデンスミルク
- はちみつ(1歳未満の子どもはNG)
ヨーグルトも薬が飲みやすくなる食べ物のひとつですが、溶連菌感染症の抗生剤とは相性が悪く、苦みを助長させることがあるので避けたほうがいいでしょう。
溶連菌で薬を飲まないときは病院で相談を
病院で処方された抗生剤は、決められた量を最後まで飲み切らなくてはいけません。そのため薬が全く飲めない場合はもちろん、途中で嫌がるようになってしまった場合も病院で相談するようにしてください。
症状が軽快していても、抗生剤の服用を自己判断で止めると症状がぶり返したり、合併症のリスクが高まったりする可能性があります。
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