子どもの花粉症は何歳から?いつから発症するの?
春や秋にくしゃみや鼻水の症状があると、花粉症を疑いますよね。大人がなるイメージが強い花粉症ですが、子どもも発症することがあるのでしょうか?今回は子どもも花粉症を発症するのか、何歳頃から発症するのかなどをまとめました。
子どもも花粉症になるの?
結論から言うと、子どもも花粉症になることがあります。
花粉症は、以下のようなメカニズムで発症します。
- 花粉が鼻や目から体内に侵入する
- 体が花粉を異物とみなし、花粉と戦うための抗体を作る
- 抗体ができたあと再び花粉が体内に入ると、花粉をできるだけ体外に排出しようとして、くしゃみや鼻水、涙などが出る
花粉に対して抗体が作られるか、どれくらいの量が作られるかには、個人差があります。花粉がどれだけ体に入ってきても抗体が作られない人もいて、その場合は花粉症にはなりません。
抗体のできやすさは人それぞれなので、たくさん花粉を吸い込んでも抗体ができづらい人もいれば、少量の花粉でも抗体がたくさん作られて、子どものうちから花粉症を発症する人もいます。
子どもの花粉症は何歳から?
前述のとおり花粉症は抗体がたくさん作られることで発症します。作られやすさに個人差があるとはいえ、抗体は花粉を吸い込んだ経験が蓄積されることで増えていくので、年齢を重ねるほどに花粉症が発症しやすくなります。
そのため小さな子どもが花粉症になるのはまれで、小学校に入学するくらいの年齢から発症する子どもが増えてきます。
アレルギー性鼻炎ガイド(2021年版)によると、スギ花粉症をもっている子どもの割合は、0〜4歳で3.8%、5〜9歳で30.1%、10〜19歳で49.5%です。
子どもの花粉症は増えてきている!
小さな子どもが花粉症になるのはまれですが、花粉症の子どもは年々増えてきています。特に5〜9歳の有症率の増加は著しく、先にご紹介したアレルギー性鼻炎ガイドによると、この約10年で2倍以上まで増えています。
これは花粉の飛散量が増えていることや、現代人の粘膜の働きが弱くなっていること、動物や植物に触れる機会が減ることで自然のものに対する免疫力が低下していることなどが原因と考えられています。
特に花粉の飛散量が増えていることは子どもの花粉症の要因なので、花粉の季節はできるだけ花粉を吸い込まないよう、マスクやメガネを着用させる、洗濯物を外に干さないなどの対策を行うのがおすすめです。
子どもが花粉症かなと思ったら何科を受診する?
子どもに花粉症のような症状があらわれたら、まずは小児科を受診しましょう。幅広い観点から症状を診てくれます。ただ、目の症状が著しい場合は眼科、鼻の症状が著しい場合は耳鼻科を受診するのもいいでしょう。
花粉症の薬はオンライン診療でも
子どもに花粉症のような症状が現れたら受診するのが安心ですが、病院に行くとなると感染症のリスクが気になることもありますよね。そんなときはオンライン診療も便利です。子どもに特化した医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療は子どもに慣れた医師の診察が受けられるので、困ったときは検討してみてくださいね。