赤ちゃんに乳児湿疹があらわれると早く治してあげたいと思うと同時に、「ママ・パパやきょうだいにうつってしまわないかな？」と気になることもあるかもしれません。そこでこの記事では、乳児湿疹はうつるものなのか、大人も注意する必要があるのかなどをご紹介します。

乳児湿疹とは？症状は？

乳児湿疹とは、新生児期〜乳児期の赤ちゃんにみられる皮膚トラブルの総称です。症状はさまざまで、赤いブツブツをはじめ、カサカサしたものやジュクジュクしたもの、ベタベタしたものなどがあります。月齢や体質によってもあらわれる症状は異なります。

乳児湿疹の原因は？

乳児湿疹の原因として考えられるのは、主に次の2つです。

皮脂の分泌量が多い

赤ちゃんが胎内にいたときに胎盤を通して受けついだホルモンの影響により、生後しばらくは皮脂がたくさん分泌されます。赤ちゃんの毛穴は小さいので皮脂が毛穴に詰まりやすく、乳児湿疹が起こるとされています。

肌が乾燥しやすい

生後2〜3ヶ月を過ぎると皮脂の分泌量が落ち着いてくるため、それまでとは反対に肌が乾燥しやすくなります。赤ちゃんは汗をたくさんかくので乾燥しにくいと思われがちですが、皮脂のバランスをうまく調整することができず、汗が乾いた後は乾燥肌となってしまうのです。

乾燥がひどくなると肌が炎症を起こして、乳児湿疹が起こることがあります。

乳児湿疹はうつることもあるの？

乳児湿疹は細菌やウイルスによるものではなく皮膚トラブルが原因のため、うつることはありません。

ただし適切なケアや治療をしなかったり、かきむしったりして悪化すると、まれに細菌による感染症を起こすことがあります。感染した患部に直接触れる、タオルを共用するといったことで大人やきょうだいにもうつることがあるため注意が必要です。

細菌による感染症が疑われるのは、患部がおできのように赤く腫れたり、黄色い膿がみられたりする場合です。また赤ちゃんが皮膚を頻繁にかきむしる、機嫌や哺乳量がいつもと違うといった場合も細菌感染の可能性が考えられるので、早めに小児科や皮膚科を受診するようにしてください。

乳児湿疹の相談はオンラインでも

乳児湿疹は適切なケアと治療によって悪化を防ぐことができます。ただ月齢の低い赤ちゃんを連れて病院へ行くのは大変ですし、感染リスクなども気になりますよね。そんなときは赤ちゃん・子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のチャット相談が便利です。小児科に詳しい看護師と個別チャットでやり取りでき、乳児湿疹のホームケアのポイントも教えてもらえますよ。困ったときは選択肢の一つとして、ぜひ検討してみてくださいね。