子どもがかかりやすいRSウイルス!特効薬はある?抗生物質は効くの?

子どもの病気


秋から冬にかけて流行しやすいRSウイルス。感染したときは薬で治せるのでしょうか?この記事では、RSウイルスに特効薬があるのかや抗生物質が効くのかをご紹介します。

RSウイルスとは?

RSウイルスは呼吸器の感染症を引き起こすウイルスで、1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するとされています。よくある病気ではありますが、生後6ヶ月未満の子どもは肺炎や細気管支炎などを合併することもあるので注意が必要です。一度かかっても十分な免疫が作られないため、大人になっても何度も感染を繰り返します。

子どものRSウイルスの症状は?

RSウイルスに感染すると4~6日の潜伏期を経て、発熱や鼻水、咳などの症状があらわれます。初めて感染したときは症状が重くなりやすく、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴や息苦しさなどが出現することもあります。2回目以降の感染では、症状が軽くなるのが一般的です。

子どものRSウイルスに特効薬はある?抗生物質は効くの?

RSウイルスに有効な特効薬はなく、抗菌薬も効きません。症状がひどい場合には、解熱剤や咳止めなど症状を和らげる薬が処方されます。

子どものRSウイルスの治療方法は?

RSウイルスに特別な治療方法はありません。ほとんどの場合水分補給をしながら安静にして過ごすことで1週間ほどで治ります

初めての感染で症状が悪化してしまった場合や水分が摂れずに脱水を起こしたりした場合には、入院して点滴や酸素吸入などの治療を行うこともあります。症状が改善されないときや水分が摂れないときは早めに病院を再受診しましょう。

子どものRSウイルスはオンライン診療でも

特別な治療を行うわけではありませんが、子どもがRSウイルスに感染したときは念のため病院を受診しておくのが安心です。とはいえ予約が取れなかったり受付時間外だったりで、思うように受診できないこともあるかと思います。そんなときは医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。スマホがあれば、休日や夜間であっても自宅にいながら医師の診察を受けられます。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

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