子どもが寝るときにできる蚊への対策は?

子どもの病気


暑くなって蚊が出る季節になると、虫刺されが気になりますよね。特に寝ている間は気づかないうちに刺されてしまうので心配になると思います。こちらの記事では、子どもが寝るときにできる蚊への対策をご紹介します。

子どもは蚊に刺されやすい?

蚊は人の体温や汗に含まれる成分、呼吸で出る二酸化炭素などに反応して近づいてきます。子どもは体温が高めで代謝が良く、汗をかく量が多いので、大人より蚊に刺されやすい傾向にあります。

蚊に刺されると痒みや肌の赤みが出るだけでなく、刺された部分を掻きこわしたり、傷口から菌が入りとびひの原因になったりすることもあります。また蚊を媒介して、日本脳炎やデング熱などに感染する危険性もあります。日本脳炎はワクチンで予防ができますが、デング熱には現在予防できるワクチンがありません。
このような観点からも、蚊が出る季節はできる限り刺されないように対策するようにしましょう。

寝るときにできる蚊への対策は?

ここからは子どもが寝るときにできる蚊への対策をご紹介します。

寝る前に汗を拭く

蚊は汗の成分に反応して人に近づきます。蚊が出る時期は暑くて汗をかきやすいため、寝る前には体の汗を拭いてあげるようにしましょう。

長袖や長ズボンを着用する

室内の空調が効いていて暑すぎない場合は、長袖や長ズボンを着用して寝かせるのも良いでしょう。蚊が服の上から刺すことは難しいため、肌を守ることができます。

蚊帳で蚊の侵入を防ぐ

ベッドや布団など寝る空間を網で囲う「蚊帳」を使うと、家の中に蚊が入ってきたとしても安心して眠れます。天井から吊るすものやワンタッチで手軽に設置できるもの、ベビーベッドにつけられるものなど種類があり、使いやすいタイプが選べますよ。

蚊取り線香やスプレー式の蚊取りを使用する

蚊取り線香や電子式の虫除け、スプレー式の蚊取りなどを使って、室内で蚊が活動しにくくするのも対策のひとつです。ただし蚊取り線香は火を使うので、置く場所や取り扱いには十分に注意してください。
またスプレー式の蚊取りを使うときは、薬剤が直接肌にかかったり、吸いこんだりしないように気をつけましょう。
長時間虫除けを使う場合は、定期的に換気することを意識してください。

扇風機を稼働させる

蚊は飛ぶ力がそれほど強くないため、風がある場所にはなかなか近づくことができません。寝る場所の近くで扇風機を稼働させて風を動かすことで、蚊に刺されにくくなります。
ただし扇風機の風を直接浴び続けると、体が冷えて腹痛や下痢につながることもあるため、直接体に風があたり続けない場所に扇風機を置くようにしましょう。

虫刺されに関するお悩みはチャット健康相談でも

子どもが蚊に刺されて、病院に連れて行くほどではないけど対応方法に悩んだときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談ができ、ほんの少しの悩みでも専門的な観点から症状やホームケアに関するアドバイスがもらえます。困った時は利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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