ワクチンの副反応で子どもが発熱…受診の目安やホームケア方法は?
子どもは予防接種を受けた後、副反応で発熱することがあります。熱はいつまで続き、どんなときに病院を受診するのが良いのでしょうか?予防接種後の子どもの発熱についてまとめました。
予防接種の副反応で熱が出るのはなぜ?
予防接種のワクチンは、ウイルスや細菌の力を弱めたり、毒素を無毒化したりして作られています。そのためワクチンを接種すると、体がそのウイルスや細菌に感染したときと似たような環境になり、そのなかで戦いながら免疫を獲得していきます。体がこのような状態になることで、発熱や倦怠感、頭痛などの症状が副反応として表れることがあるのです。副反応は、体が免疫を獲得している証拠ともいえます。
ただ、予防接種後に熱が出た=副反応、とは言い切れません。偶然同じタイミングで他の感染症にかかることもあるからです。予防接種後に発熱したら、熱以外の症状がないか様子を見るようにしましょう。
子どもの予防接種の副反応の熱はいつまで続く?
副反応の発熱は、ほとんどの場合接種の当日中に症状が出て、1〜2日以内には解熱します。
予防接種後の発熱で受診する目安は?
下記のような場合は、かかりつけの小児科を受診してください。
- 日に日に熱が高くなっている
- 2日以上経っても熱が下がらない
また予防接種後、発熱以外に下記のような症状があるときは、アナフィラキシーやショックを起こしている可能性があります。すぐに受診するか救急車を呼びましょう。
- 呼吸が苦しそう、荒い
- 意識が低下している
予防接種副反応の発熱の対処法は?
予防接種の副反応で熱が出た場合、基本的には安静にしていれば自然と解熱します。食欲がなければ無理に食べさせなくてもいいので、水分補給だけはしっかり行いながら静かに休みましょう。
熱が高くてどうしても必要な場合は、解熱剤を使用することもできます。アセトアミノフェン系の解熱剤を用法用量を守って飲ませましょう。薬を飲ませるタイミングなどは事前に医師に相談しておくと安心です。
ただし生後3ヶ月未満の場合は、解熱剤を使用することができません。また生後3ヶ月未満の発熱では重大な感染症が隠れている可能性があるため、副反応を疑ったとしても受診をしておくと安心です。
予防接種の副反応で発熱したら…
予防接種の副反応で発熱するのは悪いことではないとはいえ、ホームケア方法や受診の目安に悩むこともあるかもしれません。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師にチャットで相談したり、オンラインで医師の診察を受けたりすることができますよ。困ったときはひとりで悩みすぎじ、プロに早めに相談してくださいね。