ワクチンの副反応で子どもが発熱したら、解熱剤を使用してもいい?
インフルエンザなどのワクチンを接種すると、副反応として発熱の症状が出ることがあります。ワクチン接種後に子どもが発熱したら、解熱剤は飲ませても良いのでしょうか?
ワクチンの副反応で発熱するのはなぜ?
ワクチンは、ウイルスや細菌の力を弱めたり、無毒化したりしたもので作られています。ワクチンを接種すると、体が感染したときと似たような状態になり、それによって免疫を得ることができます。
この免疫を得る過程で起こる反応が副反応で、発熱は副反応として起こりやすい症状のひとつです。副反応で発熱するということは、体が免疫を得ている証拠ともいえます。
子どもがワクチン後に発熱したら解熱剤を飲ませても良い?
ワクチンの副反応の発熱は、ほとんどの場合1〜2日で自然とおさまります。麻しんや水痘、おたふく風邪などの「生ワクチン」の場合は、接種後5〜10日ほど経ってから発熱することもあり、こちらも通常1〜2日で解熱します。解熱剤を飲ませる必要はそこまでありませんが、熱が高いなどで子どもが苦しそうな場合は、解熱剤を飲ませることもできます。
ワクチン後の発熱で子どもに飲ませてもいい解熱剤は?
子どもが安全に使用できる解熱剤は「アセトアミノフェン」という成分で作られたものです。「サリチル酸系」、「ジクロフェナクナトリウム」、「メフェナム酸」などの解熱薬は、脳症や感染症の重症化との関連がある可能性があるため、使用を控えましょう。心配な場合はあらかじめ医師に相談し、解熱剤を処方してもらっておくのが安心です。
また病気の治療中であったり、薬でアレルギーを起こしたことがある場合は、解熱剤を服用する前にかかりつけの医師に相談するようにしてください。
ワクチン副反応の発熱の対処法は?
発熱しているときは、安静にするのが基本です。冷えないようにして静かに休みましょう。食欲がなければ無理に食べさせなくてかまいませんが、水分補給はこまめにしっかり行なってください。
ワクチン後の発熱で病院を受診する目安は?
下記のような場合は病院を受診しましょう。
- 日に日に熱が高くなっている
- 1〜2日経っても熱が下がらない
また下記のような症状がある場合は、すぐに病院を受診するか救急車を呼んでください。
- 蕁麻疹、呼吸困難、意識低下などアナフィラキシー症状がある
子どものワクチンの副反応や発熱で困ったら…
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