赤ちゃんが離乳食を吐くのはなぜ?どう対応したら良い?受診の目安ホームケアまとめ

赤ちゃんが離乳食を食べた後に吐くと心配になりますよね。そのまま様子をみてもいいのか、受診するべきなのかなど迷うこともあると思います。そこでこの記事では、赤ちゃんが離乳食を吐く原因や対処・ケア方法、受診の目安などをご紹介します。
赤ちゃんが離乳食を吐く原因は?よくあることなの?
赤ちゃんは、胃に入ったものが食道に戻らないようにする筋肉や消化機能が発達途中なので、食べたものが逆流しやすいです。そのため離乳食を吐くことは決して珍しくありません。
また次のようなことが原因で離乳食を吐くことがあります。
噛まずに飲み込んでいる
離乳食を始めてしばらくは噛む力がまだ弱いため、ほとんど噛まずに丸飲みしてしまうことがあります。そうすると食べたものが食道を通れず、口から出てしまうことがあります。
離乳食の量が多い
食べる量がいつもより多いと、大人の食べ過ぎと同じように赤ちゃんも苦しくなったり気持ち悪くなったりして、吐くきっかけになりやすいです。「お腹がいっぱい」という感覚がまだわからない時期は、適切な食事量を超えても食べ続けてしまい吐いてしまうこともあります。
空気を一緒に飲み込んでいる
母乳やミルクを飲むときと同じように、赤ちゃんは離乳食を食べながら空気も一緒に吸い込んでしまいがちです。胃の筋肉が弱いので空気を上手に吐き出せず、食べたものが食道から口へ逆流してゲップと一緒に吐いてしまうことがあります。
消化器系の病気や風邪にかかっている
胃腸炎や風邪などに感染すると、消化器系の機能が弱まって離乳食を吐くことがあります。この場合、嘔吐のほかに下痢や腹痛を伴うことも多いです。
アレルギーの原因となるものを食べた
赤ちゃんに食物アレルギーがある場合は、アレルギーの原因となるものを食べたことで嘔吐することがあります。食べてすぐだけではなく、数時間経ってから嘔吐するケースも多いです。この場合、嘔吐のほかに皮膚の発疹や唇の腫れ、息苦しさなどがあらわれることもあります。
赤ちゃんが離乳食を吐いたらどうする?
赤ちゃんが離乳食を吐いたときは、以下のような方法で対処やケアをしましょう。
上体を起こして楽な姿勢にする
上体を起こし、できるだけ楽な姿勢にしてあげましょう。服のお腹まわりを緩めたりスタイを外したりして、お腹や首が苦しくないようにすることも大切です。
寝かせるときは横向きにする
吐いた後に寝かせる場合は、赤ちゃんを横向き(できれば左向き)にします。仰向けで寝かせると嘔吐物が喉に詰まって窒息するリスクがあるため、十分に注意してください。
口のまわりを拭く
ガーゼや口ふきシートなどで口のまわりを拭くようにしましょう。衛生面の理由だけでなく、嘔吐物の臭いや感触が吐き気を催して再び吐いてしまうこともあるからです。服が汚れたときは着替えさせてあげてくださいね。
少しずつ水分補給をする
吐いた後は、脱水症状にならないように注意が必要です。ただし嘔吐してすぐは胃が飲み物を受け付けられず、水分を摂取させても再び吐いてしまう可能性があります。そのため嘔吐後30分〜1時間ほどしてからティースプーン1杯程度の水分を摂らせるといいでしょう。様子をみて嘔吐することがなければ、少しずつ水分量を増やしていきます。
赤ちゃんが離乳食を吐くときの受診の目安は?
赤ちゃんが離乳食を吐いてもいつもと様子が変わらなければ、前述のように体の機能が発達途中であることや食べ過ぎが原因の可能性が高いため、そのまま様子をみてかまいません。とはいえ心配なときは小児科を受診するといいでしょう。
胃腸炎などの病気や食物アレルギーが原因で吐いた可能性がある場合は、夜間や休日でも急いで受診した方がよいケースもあります。次の章で詳しくご説明します。
こんなときはすぐに受診して
離乳食を吐いて次のような症状がみられるときは、すぐに受診するようにしてください。夜間や休日は救急病院へ行きましょう。
- 吐く量が多い
- 吐き方が激しくて治まらない
- 高熱やひどい下痢の症状がある など
下記の症状がみられる場合は食物アレルギーによるアナフィラキシーショックの可能性があるので、救急車を呼ぶようにしてください。
- ぐったりしている
- 意識がもうろうとしている
- 呼吸が苦しそう
- ゼイゼイ、ヒューヒューといった呼吸音が出ている
離乳食の吐き戻しで受診するときのポイント
離乳食を吐いて受診する際は、食べたものや嘔吐したときの状況を詳しく医師に伝えられると診察がスムーズに進みます。赤ちゃんが吐いたときに落ち着いて対処するのは難しいかもしれませんが、次のポイントをメモしたり覚えておいたりするといいでしょう。
- 食べたもの
- 食べた量
- 食べた時間
- 過去に離乳食を食べて吐いたことがあるか
- 嘔吐以外に発疹や発熱などの症状があるか など
食べたものについては嘔吐した直前の離乳食の内容だけでなく、前日に食べたものも伝えるといいでしょう。嘔吐のほかに皮膚の赤みや腫れなどがみられた場合は写真を撮っておくと、よりスムーズです。
離乳食の吐き戻しはオンラインでも相談できます
赤ちゃんが離乳食を吐くことはよくあることですが、突然吐き戻すと心配になりますよね。また原因がはっきりとわからず、受診するべきか悩むこともあるのではないでしょうか。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」がおすすめです。看護師と個別チャットでやり取りでき、受診の目安や症状に合ったホームケア方法を教えてもらえます。自宅にいながら医師によるオンライン診療を受けることもできるため、困ったときはぜひ検討してみてくださいね。
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