子どもの水ぼうそうは親にうつるの?大人が感染するとどうなる?
水ぼうそうは10歳頃までの子どもに多くみられる感染症ですが、親にうつることもあるのでしょうか?この記事では、子どもの水ぼうそうが親にうつるのかや大人が感染したときの症状、仕事を休む必要があるのかなどをご紹介します。
水ぼうそうとは?
水ぼうそうは水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、正式名称を「水痘」といいます。子どもが感染すると2〜3週間ほどの潜伏期間を経て、次のような症状があらわれます。
- 痒みを伴う赤い発疹、水ぶくれ
- 発熱(ないこともある)
発疹は頭や顔から出始めることが多く、数日かけて全身に広がります。赤いブツブツから水ぶくれ、かさぶたへと順に変化し、各段階の発疹が混在するのが特徴です。軽症で済む場合がほとんどですが、稀に熱性けいれんや肺炎などを合併して重症化することもあります。
水ぼうそうの感染経路は?
水ぼうそうの主な感染経路は、空気感染と飛沫感染です。空気感染では、空気中に浮遊するウイルスを吸い込むことによって感染します。飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを吸い込むことによる感染です。また水ぶくれの中にもウイルスが含まれることから、感染者の肌に直接触れると接触感染することがあります。感染力がとても強く、水ぼうそうに一度もかかったことがない人が感染者と接触すると、ほぼ100%の確率で感染すると言われています。
水ぼうそうは子どもから親にうつることもあるの?
水ぼうそうは感染者の90%が9歳以下で、一度かかると免疫ができることから大人がかかることはほとんどありません。ただし水ぼうそうに一度もかかったことがない大人は、子どもからうつることもあります。
子どもが水ぼうそうになったら親は仕事を休む必要がある?
子どもが水ぼうそうになっても、基本的に親は出勤しても問題ありません。ただ水ぼうそうは学校保健法にて、全ての発疹がかさぶたになるまでは登園・登校できないと定められています。そのため出勤NGではなかったとしても、子どもの看病のために仕事を休む、預け先を探すといったことが必要になるケースもあります。
また前述の通り、ママやパパが水ぼうそうに一度もかかったことがない場合は子どもからうつる可能性が高いため気をつけましょう。水ぼうそうは発疹が現れる数日前から感染力があるので、症状が出ていなくても出勤したり人と会ったりするのはしばらく避け、周りの人に広げないように配慮したいですね。
大人が水ぼうそうに感染したらどうなる?
大人の水ぼうそうでは症状が重くなりやすいといわれており、発疹のほか高熱や強い倦怠感といった症状があらわれます。子どもに比べると重症化する頻度も高く、肺炎を引き起こすこともあります。また未感染の妊婦さんが感染すると、重症化したり生まれてくる赤ちゃんに影響が及んだりするため注意が必要です。
親が子どもからの感染を防ぐにはどうする?
水ぼうそうの原因ウイルスは感染力が非常に強いため、手洗いやマスクの着用といった対策だけで感染を防ぐのは困難です。予防にはワクチン接種が有効とされていて、ワクチンを2回接種すれば、水ぼうそうにかかることはほとんどなくなるといわれています。そのため一度も水ぼうそうにかかったことがない大人は、できるだけ早めにワクチンを接種するのがいいでしょう。
もしワクチン接種をする前に子どもが水ぼうそうになってしまったら、子どもと接触してから72時間以内に親がワクチンを接種すれば、発症を抑えたり重症化を予防したりする効果が期待できるとされています。先にもご説明したとおり水ぼうそうの原因ウイルスは感染力が非常に強いため、手洗いやマスクの着用といった対策だけで感染を防ぐのは困難です。
なお、水ぼうそうのワクチンは生ワクチンであるため妊娠中に接種することはできません。
水ぼうそうの相談はオンラインでも
子どもが水ぼうそうになったときは、親にうつらないための予防方法だけでなく食事やお風呂などのケア方法に迷うこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談したり、ビデオ通話でオンライン診療を受けたりすることができますよ。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。