熱性けいれんとは?前兆はある?何歳まで?
子どもが急にけいれんを起こすとびっくりしますよね。発熱と共に起こる「熱性けいれん」は、乳幼児期に見られることのあるけいれんです。こちらの記事では熱性けいれんの症状や前兆、何歳まで起こるのかなどをご紹介します。
熱性けいれんとは?原因は?
熱性けいれんとは、38℃以上の発熱に伴って起こるけいれんのことです。熱が上がるときに脳が急な体温の変化をうまく処理できずに興奮することで引き起こされます。風邪やインフルエンザ、突発性発疹などの発熱を伴う病気のときは、病気の種類に関わらず起こる可能性があります。熱性けいれんの多くは熱が出てから1日以内に起こります。
けいれんが起きると特に初めてのときはびっくりすると思いますが、熱性けいれんのほとんどは後遺症もなく自然とおさまります。また3分の2の子どもは1回しか発症しないといわれています。まずは落ち着いてけいれんの様子や体の変化を観察することが大切です。
熱性けいれんの症状は?
熱性けいれんの症状には下記のようなものがあります。
- 突然意識がなくなり白目をむく
- 体が反り返ってビクビクする
- 手足をガクガクふるわせる
- 顔色が悪くなる
- 名前を呼んでも反応がない
これらの症状は熱が上がるときにあらわれます。けいれんは5分以内におさまることがほとんどで、その後意識は自然と回復します。
熱性けいれんに前兆はあるの?
これといった明確な前兆はありませんが、熱性けいれんは熱が急激に上がるのと同時に起こるため、かぜやインフルエンザ、突発性発疹など38℃以上の発熱を伴う感染症にかかっている際は、けいれんが引き起こされる可能性があります。
熱性けいれんは何歳まで起こる?
熱性けいれんが起こるのは、生後6ヶ月〜5歳ごろまでといわれています。熱性けいれんが起こる子どものうち、6割ほどが2歳まで、8割ほどが3歳までに初めてのけいれんが起こります。何度かけいれんが起こる子も、小学校低学年ごろまでには起こらなくなります。
熱性けいれんが起きたらどうする?
けいれんが起こるとママ・パパはびっくりすると思いますが、まずは気持ちを落ち着かせることが大切です。熱性けいれんの場合ほとんどが5分以内におさまるため、下記のような対応ができるように意識しましょう。
- 周りに危険なものがない平らな場所に寝かせる
- 体、顔を横向きにして、嘔吐したものが喉に詰まらないようにする
その後できる範囲で下記のような対応をすると受診時に医師に症状が伝えやすくなります。
- けいれん中の体の様子を観察する(片方の手や足、眼だけがけいれんしていないかなど)
- けいれんが続いた時間を計る
- 可能であれば動画を撮る
- けいれんがおさまったら体温を測り38℃以上あるか確認する
けいれんが5分以上続くときは、救急車を呼んでください。初めてのけいれんの場合は、けいれんの時間が短時間であっても、熱性けいれんかどうかを確かめるためにすぐ受診するようにしてください。2回目以降でも、けいれんが10分以上続く場合はすぐ受診するようにしましょう。
熱性けいれんのホームケアに悩んだらオンラインで相談も
けいれんが起こって病院を受診した後、またけいれんが起こらないか、ホームケアの仕方はどのようにすれば良いか悩むことがあるかと思います。オンライン診療が受けられるアプリ「キッズドクター」なら、看護師にチャットで自宅での過ごし方やおすすめのケア方法についても相談することができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。