子どもが水ぼうそうになったときの過ごし方。外出はいつから?看病のポイントは?

子どもの病気


10歳頃までの子どもに多くみられる水ぼうそう。子どもが水ぼうそうになったときは、どのように過ごせばいいのでしょうか?そこでこの記事では、子どもが水ぼうそうになったときの過ごし方や、いつから外出できるのかなどをご紹介します。

子どもの水ぼうそうの症状は?

子どもが水ぼうそうに感染すると、2週間ほどの潜伏期間を経て下記のような症状があらわれます。

  • 痒みを伴う赤い発疹、水ぶくれ
  • 発熱(ないこともある)


発疹はまず頭や顔にあらわれ、数日かけて全身に広がります。赤いブツブツから水ぶくれ、かさぶたへと順に変化していき、各段階の発疹が混在するのが特徴です。適切にケアをすれば1週間ほどで改善する場合がほとんどですが、稀に熱性けいれんや肺炎などを合併して重症化することもあります。

子どもが水ぼうそうになったらいつから外出できる?

水ぼうそうになった場合、学校保健安全法では、全ての発疹がかさぶたになるまでは保育園・幼稚園や学校は出席停止と定められています。発疹や水ぶくれの中にはウイルスが入っていて、感染者の肌に直接触れると感染が広がるリスクがあるためです。外出については明確な決まりはありませんが、基本的には園や学校と同じように考えておくといいでしょう。発疹が全てかさぶたになるまでには、1週間以上かかることもあります。自宅での待機期間が長いので、過ごし方のポイントを確認しておきましょう。

子どもが水ぼうそうになったときの過ごし方のポイントは?

水ぼうそうの症状は子どもによって違いますが、軽症の場合でも体力を消耗しやすいので、まずは安静にして過ごすことが大切です。いつも以上にしっかり睡眠をとって静かに過ごすようにしましょう。元気そうであれば日中は無理に寝かせる必要はありませんが、症状を悪化させないためにも、激しく体を動かすのは避けてください。体に無理のない範囲で家の中で遊ばせるようにしましょう。

子どもが水ぼうそうになったときの看病のポイントは?

ここからは、子どもが水ぼうそうになったときの看病のポイントをご紹介します。

こまめに水分補給をする

熱がある場合は普段よりも多く汗をかくため、体内の水分が失われやすくなります。脱水を予防するために、こまめに水分補給をしましょう。水ぼうそうでは口内にも発疹ができて痛むことがあるので、酸味の強いジュースや炭酸飲料は避けるのが安心です。麦茶や湯冷まし、子ども用のイオン飲料などを少しずつこまめに飲ませるとよいでしょう。

刺激が少ない食べ物を食べさせる

水ぼうそうで口内に発疹があるときは、ゼリーやプリン、アイスクリーム、ヨーグルトなど刺激が少ない食べ物がおすすめです。食べるのを嫌がるときは、無理に食べさせる必要はありません。水ぼうそうが治れば食欲も戻る場合がほとんどなので、欲しがるものを好きなタイミングで食べさせながら様子をみましょう。ただし水分補給は必ずこまめに行うようにしてくださいね。

かさぶたになる前はお風呂はシャワーで済ませる

先にもご説明したとおり、かさぶたになる前の発疹にはウイルスが含まれているため、入浴中に水ぶくれが破けると接触感染が起こることもあります。そのため水ぶくれが増えている間は、湯船には浸からずシャワーだけで済ませるのがいいでしょう。水ぶくれがほとんどかさぶたになれば湯船に浸かってもかまいませんが、残っている水ぶくれが破れないように気をつけてくださいね

水ぶくれを潰さないようにする

水ぶくれが破れると、中のウイルスが出てきて接触感染が起こりやすくなるだけでなく、傷口から細菌が入って皮膚の感染症である「とびひ」を引き起こすこともあります。引っ掻いて水ぶくれを潰してしまわないように、爪を短く切っておきましょう。また痒みを和らげるために、ハンカチで包んだ保冷剤や水で濡らしたタオルで患部を冷やすなどのケアも大切です。痒みが強かったり水ぶくれが潰れたりしたときは、早めに受診するようにしましょう。

水ぼうそうの相談はオンラインでも

子どもが水ぼうそうになったときの過ごし方や看病のポイントをご紹介しましたが、症状のあらわれ方には個人差があるので、ホームケア中に悩むこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談したり、ビデオ通話でオンライン診療を受けたりすることができますよ。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア