子どもに蕁麻疹が出ているときはプールに入ってもいい?

子どもの病気


子どもに蕁麻疹が出ていると、プールに入っていいのか悩みますよね。そこでこの記事では、子どもに蕁麻疹が出ているときにプールに入ってもいいのかや、注意点などをご紹介します。

子どもの蕁麻疹はなぜ起こる?

子どもの蕁麻疹の原因はさまざまですが、主に下記のようなことで起こるとされています。

・食べ物や薬剤などによるアレルギー
・青魚や肉類の摂取
・植物との接触
・虫刺され
・感染症
・摩擦や圧迫、日光などの刺激
・寒冷、温熱
・疲労やストレス  など

上記の原因によって誰もが蕁麻疹を起こすわけではありません。また体調・気分の変化や運動の有無などさまざまな影響を受けて症状が出たり消えたりすることもあるので、原因を特定できないケースも珍しくないです。

子どもに蕁麻疹が出ているときはプールに入ってもいい?

蕁麻疹自体には感染性がないので、発疹や痒みの程度が軽いようであれば基本的にプールに入ってもかまいません。ただし細菌やウイルスの感染によって蕁麻疹が出ている場合、ほかの子どもと接触したりタオルや浮き輪を共有したりすると原因となっている感染症がうつる可能性があるため、プールは控えた方がいいでしょう。

感染症による蕁麻疹でなくても、症状が全身に広がっている、痒みが強いといった場合はプールには入らず、すぐに受診するようにしてください。

蕁麻疹の症状があるときにプールに入る際の注意点

蕁麻疹が出ているときは肌のバリア機能が低下しているので、肌荒れなどを引き起こしやすい状態です。またプールで体を激しく動かすと血の巡りがよくなり、発疹がさらにひどくなることがあります。そのため蕁麻疹が出ているときにプールに入る際には、下記の点に注意しましょう。

無理に入らせない

蕁麻疹が出ているときは体や心に何かしら不調やストレスがある状態なので、症状が軽いからといってプールに無理に入らせる必要はありません。蕁麻疹の症状だけでなく、子どもの体と心の様子をよく観察してから入らせるかどうか判断するといいでしょう。

激しい運動は控える

長距離を泳ぐなどプールの中で激しく体を動かすと、蕁麻疹の症状の悪化につながる可能性があります。自宅や保育園などでプール遊びを楽しむ程度であれば体への影響は少ないですが、本格的な水泳などは控えるのが安心です。

こまめに子どもの様子を確認する

先述のとおりプールに入ることで蕁麻疹の症状がひどくなることもあります。こまめに子どもの肌の状態を確認し、蕁麻疹が増えるなど異変を感じたときは、プールから上がるようにしてください。

プールの後はシャワーを浴びる

プールに含まれる塩素は肌の保護に必要な皮脂も洗い流してしまうため、塩素が肌に残っていると肌荒れを起こしやすいです。プールの後はしっかりシャワーを浴びて塩素が残らないようにして、肌を清潔に保つように心がけましょう。

肌を保湿する

蕁麻疹の症状があるときは、皮膚のバリア機能が低下しています。プール後は塩素や紫外線などで特に肌が乾燥しやすいので、低刺激の保湿剤でケアするようにしましょう。

蕁麻疹の相談はオンラインでも

蕁麻疹の原因はさまざまで症状のあらわれ方にも個人差があるので、プールに入っていいのか迷うこともあるかと思います。とはいえ、プールに入ってもいいのか相談するためにわざわざ病院へ行くのも大変ですよね。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師にチャットで相談したり、ビデオ通話を通して医師のオンライン診察を受けたりすることができますよ。看護師へのチャット相談は無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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