子どもの胃腸炎は大人にうつる?親が気をつけることは?仕事は休む?
嘔吐や下痢が起こる胃腸炎。子どもが胃腸炎になったら大人にうつるのでしょうか。また、子どもが胃腸炎になったときに親が気をつけるのはどんなことでしょうか。ポイントをご紹介します。
子どもの胃腸炎の原因は?
胃腸炎にはウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎があり、子どもの胃腸炎のほとんどはウイルス性です。ウイルス性胃腸炎の代表的なものはロタウイルスやノロウイルスで、ウイルスが胃腸内に入ることが原因で感染します。ウイルス性胃腸炎は冬に流行のピークを迎えることが多く、主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。
細菌性の胃腸炎はいわゆる食中毒で、細菌が体内に入ったことが原因で起こります。サルモネラ菌や病原性大腸菌が代表的で、高温多湿になる夏場に多く発生します。嘔吐、下痢、腹痛、発熱、血便が主な症状です。
子どもの胃腸炎は親にもうつる?
胃腸炎は子どもだけでなく、大人も感染します。飛沫感染と接触感染で広がるため、子どもが胃腸炎に感染すると、看病しているママやパパにうつる可能性が高くなります。子どもが胃腸炎になったら親にうつらないように、できるだけ気をつけましょう。
子どもが胃腸炎になったら、親は仕事を休む必要がある?
子どもが胃腸炎になっても、ママやパパが感染していなければ基本的に仕事を休む必要はありません。しかし、飲食店など食品に直接触れる職種の場合、本人がノロウイルスなどに感染すると出勤停止になることがほとんどです。そのため子どもが感染した場合も、出勤に関して会社独自の就業規則が定められている場合があります。会社の就業規則を確認して、従うようにしましょう。
子どもが胃腸炎になったら、親が気をつけること4選
子どもが胃腸炎になったときに、親が気をつけるポイントをご紹介します。
手洗いを徹底する
胃腸炎は手指を介して感染が広がることが多いので、手洗いを徹底してママやパパへの二次感染を予防しましょう。食事の前やトイレの後など石鹸でしっかり手を洗い、十分に水で流してください。
おむつ替えの後は、便の中に排泄されたウイルスや細菌が手に付着している可能性があるため、特に丁寧に手を洗ってください。指の間や指先などの洗いにくい部分もよく洗い、洗い終わったら清潔なタオルやペーパータオルなどで手を拭き乾かしましょう。
マスクをして看病する
胃腸炎は飛沫でもうつることがあります。看病するときはマスクをして、家庭内での感染を予防しましょう。
子どもの脱水に気をつける
胃腸炎で嘔吐や下痢の症状が続くと、脱水を起こす可能性があります。体の小さな子どもは脱水を起こしやすいので、要注意です。白湯やお茶を少しずつ飲ませるようにしてください。吐き気が強く、少しの水分も取れない場合は早めに病院を受診しましょう。
子どもの胃腸炎のケア方法に迷ったら…
子どもが胃腸炎に感染すると嘔吐や下痢が続くので、ホームケアをしながら家族への二次感染予防もすることになり大変ですよね。嘔吐物や排泄物の処理方法や、水分摂取の方法など「この方法でいいのかな」と悩むこともあるかと思います。そんなときは、子どもに対応している「キッズドクター」が便利です。看護師にホームケアの方法などを相談でき、ご家庭にあったアドバイスをもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。