子どもが頻繁に鼻血を出すのはなぜ?

子どもの病気


子どもが頻繁に鼻血を出すと心配になりますよね。そこでこの記事では、子どもが鼻血をよく出す原因や受診の目安などをご紹介します。

子どもの鼻血の原因は?

子どもの鼻血の原因で多いのは、鼻の触りすぎです。アレルギー性鼻炎や湿疹などで痒みがあるときだけでなく、子どもは特に何もなくても無意識に鼻を触ってしまうことがあります。また顔や頭をぶつけたり、鼻を強くかんだりすることも鼻血が出る原因のひとつです。

子どもが鼻血をよく出すのはなぜ?大丈夫なの?

子どもが鼻血をよく出すのは、鼻の粘膜が薄くて傷つきやすいからです。鼻の入口から1cmほどの粘膜は、血管が表面に浮き出ているのでちょっとした刺激ですぐに出血します。また鼻血が止まった後にできるかさぶたを触ったり、風邪や副鼻腔炎などで粘膜のバリア機能が弱まったりすることでも鼻血が出やすくなります

小学校低学年くらいまではよく鼻血を出す子が多いですが、心配ない場合がほとんどです。

子どもが頻繁に鼻血を出すときの受診の目安は?

子どもが頻繁に鼻血を出していても、他に症状がなく10~15分ほどで止まるようであれば基本的にはすぐに受診する必要はありません。ただし1週間に何度も鼻血が出る場合は、診療時間内に耳鼻科を受診すると安心です。

下記のような場合は、早急に受診する必要があります。夜間や休日は救急外来を受診しましょう。

・止血をして30分ほど経っても血が止まらない
・頭や顔をぶつけたことで鼻血が出て止まらない
・顔色が悪い
・皮膚に出血斑(あざのようなもの)や内出血がある
・ケガをすると血が止まりにくい

子どもの鼻血の相談はオンラインでも

子どもが鼻血を出すのは珍しいことではありませんが、症状や状況はさまざまなので不安になることもあるかと思います。受診しようと思っても、タイミングに悩むときや「わざわざ病院に行くほどではないかな」と迷うときには、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師に相談したり、自宅にいながら医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。看護師へのチャット相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア