風邪をひいた子どもを看病するときのポイント10選
子どもが風邪をひいたときは、少しでも早く回復するようにしっかり看病してあげたいですよね。そこでこの記事では、子どもが風邪をひいたときの看病のポイントをご紹介します。
子どもの風邪の症状は?いつまで続く?
子どもが風邪をひくと、主に次のような症状があらわれます。
- 発熱
- 咳
- 鼻水、鼻づまり
- 喉の痛み
- 頭痛 など
発熱は3~4日ほど、鼻水や咳などの症状は1週間~10日ほど続くのが一般的です。ただし子どもは抵抗力が低く、風邪が流行る時期は感染を繰り返すこともあるため、症状が数週間続くケースも珍しくありません。
風邪をひいた子どもの看病のポイント10選!
ここでは、子どもが風邪をひいたときの看病のポイントをご紹介します。
安静にさせる
風邪の症状が早く改善するように、まずは安静にさせましょう。特に発熱しているときはいつもより体力を消耗しやすくなるため、ふだん以上にしっかり睡眠をとって、なるべく静かに過ごせる環境を整えることが大切です。
こまめに水分補給を行う
咳や鼻水、鼻づまりなどの症状があると喉が渇きやすくなります。また発熱した場合は、体内の水分が奪われやすくなります。脱水を防ぐために、こまめに水分補給をしましょう。水や麦茶、子ども用のイオン飲料などは咳や喉の痛みがあるときでも飲みやすいのでおすすめです。赤ちゃんは母乳やミルクでも水分補給ができますよ。
熱が出始めたら体を温める
風邪をひいて熱が上がっていくときは血管が収縮するため、手足が冷えたり悪寒で体が震えたりします。寒がることが多いので、手足をさする、上着を羽織らせる、寝るときは掛け布団を1枚足すなどして体をしっかり温めてあげましょう。
熱が上がりきったら熱を逃す
熱が上がりきると顔が赤くなり手足も熱くなることが多いので、普段と同じ服装か1枚薄着にして熱を逃がしやすくします。寝ているときは、掛け布団を1枚減らしたり薄手の布団に変えたりしてくださいね。
子どもが嫌がらなければ、首や脇の下、足のつけ根など太い血管が通っている部分を冷やしてあげると体が楽になることもあります。汗をかいて熱が下がってきたら、汗を拭いたりこまめに着替えさせたりして体が冷えないようにしましょう。
鼻水をこまめに取り除く
鼻水や鼻づまりの症状があって子どもがまだ自分で鼻をかめない場合は、鼻吸い機やベビーオイルをつけた綿棒で鼻水をこまめに取り除いてあげましょう。鼻の粘膜を傷付けないように、鼻吸い機のノズルや綿棒を強く押し当てないように気をつけてくださいね。
また鼻をあたためると粘膜の腫れが治まって鼻づまりが緩和されることがあります。お風呂の湯気や沸かしたお湯の蒸気を吸わせたり、鼻の頭を蒸しタオルであたためたりしましょう。
上半身を高くして寝かせる
寝るときに咳が出たり鼻がつまったりしてなかなか眠れそうもないときは、上半身を高くしてあげると症状が和らいで寝つきやすくなります。枕やバスタオルなどで上半身を少し起こしたり、縦抱きで抱っこして寝かしつけてあげたりするといいでしょう。
食欲があれば消化がよいものを食べさせる
風邪をひくと免疫力が低下するため、一般的には栄養があるものを食べることが大切とされています。しかし子どもは風邪をひくと胃腸のはたらきが弱まって食欲がなくなることもあります。風邪の症状が落ち着けば食欲も戻る場合がほとんどなので、水分補給ができていれば無理に食べさせなくてもかまいません。
食欲があればいつも通りの食事で問題ありませんが、できるだけ消化がよくエネルギーになりやすいメニューがいいでしょう。おにぎり、うどん、バナナ、ゼリー、野菜スープなどは風邪のときでも食べやすいのでおすすめです。
温度・湿度を適切に保つ
風邪をひいている子どもが少しでも快適に過ごせるように、夏場は25~28℃、冬場は23~25℃くらいを目安に室温を調整しましょう。
咳や喉の痛みがあるときは、空気が乾燥していると症状が悪化しやすくなります。加湿器を使ったり洗濯物や濡れタオルを室内に干したりして、湿度を40~60%くらいに保てるといいですね。
お風呂は無理に入らせない
発熱していたり元気がなかったりするときは、無理にお風呂に入らせないようにしてください。汗をかいたりして体の汚れが気になるときは、かたく絞った蒸しタオルで体を拭くなどするといいでしょう。
元気があればお風呂に入らせてもかまいませんが、発熱時は脱水状態になりやすいため、ぬるめのお湯に浸かり短時間で済ませることがポイントです。お風呂から出た後は湯冷めしないように気をつけてくださいね。
市販の解熱剤は自己判断で使わない
発熱はウイルスや細菌から体を守るための防御反応なので、風邪で熱が出ても基本的には無理に下げる必要はないとされています。とはいえ発熱のせいでぐったりしているときや、眠れないときなどは、解熱剤で一時的につらさを和らげてあげるのもひとつの方法です。ただし自己判断で市販の解熱剤を使用するのは避け、医師から処方されたものを用法用量を守って使ってください。
子どもの風邪ですぐに受診したほうがいいのはどんなとき?
発熱や咳、鼻水などの症状があっても機嫌がよく水分がとれていれば、しばらく自宅で様子をみても問題ないでしょう。
子どもの風邪で受診するタイミングは、以下のような症状がみられるときです。ただ緊急性は高くないので、基本的には診療時間内の受診でかまいません。
- いきなり高熱が出た
- 熱が3日以上続いている
- 咳が1週間以上続いている
- 黄色や緑色の鼻水が出る
- 発熱のほか咳や嘔吐などの症状がある
- 発疹がある
- 咳や鼻づまりがひどく眠れない
次のような症状がみられるときは重症化したり合併症を引き起こしていたりするおそれがあるため、すぐに受診してください。夜間や休日は救急外来を受診しましょう。
- 生後3ヶ月未満で発熱している
- 嘔吐を繰り返している
- 水分がとれず半日以上尿が出ていない
- 呼吸が浅く、小鼻がぴくぴくしている
- 呼びかけに反応せず、ぐったりしている
- 顔や唇の色が悪い
- けいれんを起こした
- 呼吸が早く、息苦しそう
- 息を吸うときにゼーゼー、ヒューヒューと音がする
子どもの風邪はオンライン診療で
子どもはよく風邪をひくので、その度に病院へ連れて行くのは大変ですよね。熱がそれほど高くなかったり、咳や鼻水などちょっとした症状しか出ていなかったりするときは、わざわざ病院へ行くべきか悩むこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療がおすすめです。自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けることができ、風邪をひいたときの看病のポイントも教えてもらえます。困ったときはぜひ利用を検討してみてくださいね。