突発性発疹の不機嫌への対処法は?ギャン泣き、ずっと抱っこで疲れたときはどうすればいい?

子どもの病気


突発性発疹で赤ちゃんや子どもが不機嫌になると、泣き止まなかったりずっと抱っこだったり大変ですよね。そこでこの記事では、突発性発疹の不機嫌への対処法や、ママやパパが疲れたときはどうしたらいいのかなどをご紹介します。

突発性発疹で不機嫌になるのはなぜ?

突発性発疹で不機嫌になる原因ははっきりわかっていません。ただ生後6ヶ月〜1歳頃の赤ちゃんは、まだ言葉で伝えられないもどかしさから、ギャン泣きしたり癇癪を起こしたりして不快や不安な気持ちを訴えることがあります。2〜3歳の子どもが感染した場合は、イヤイヤ期や自己主張が強まる時期と重なることも不機嫌の原因といえるでしょう。

突発性発疹の不機嫌への対処法4選

突発性発疹で赤ちゃんや子どもが不機嫌になったときは、不安や不快に感じる要因を取り除きながら対処やケアをしましょう。

こまめに水分補給をさせる

発疹があらわれるまでは発熱が続くため、喉が乾いたり軽い脱水気味になったりして不快に感じることがあります。水分補給をこまめにさせましょう。麦茶や湯冷まし、子ども用のイオン飲料など、飲めるものを少しずつ飲ませてあげてください。授乳中の場合は、母乳やミルクで水分補給ができます。

体温に合わせて服装や布団を調整する

熱が上がり始めたときは悪寒や手足の冷えが起きて、不快感があらわれやすくなります。ベストなどを羽織らせたり寝ているときは布団を1枚増やしたりして、温かく過ごせるようにしましょう。熱が上がり切ると汗ばんできて暑がるので、普段と同じ服装か1枚薄着にして熱を逃しやすくしてください。

快適な環境を整える

発熱や発疹の症状がでていると気温などの環境にも敏感になることがあります。できるだけ快適に過ごせるように、室内の温度は夏場で25〜28℃、冬場は23〜25℃くらいに調整しましょう。冬場は部屋が乾燥しがちなので、加湿器を使ったり洗濯物や濡れタオルを干したりして40〜60%の湿度を保つようにしてくださいね。

赤ちゃんや子どもの要望を満たす

ママやパパは大変ですが、抱っこをせがまれたら抱っこをする、泣いたら好きなだけ甘えさせてあげるなど、できるだけ赤ちゃんや子どもの要望に応えたり、安心や快適さを感じられる工夫をしたりしましょう。機嫌が悪い状態があまりにも続くときは、お菓子やフルーツなどを特別に食べさせたり、お気に入りの動画をいつもより長く観せたりしてあげてもいいかもしれませんね。

突発性発疹の不機嫌で疲れた・つらいと感じるママやパパに試してほしいこと4選

突発性発疹で赤ちゃんや子どもの不機嫌が続き、疲れた・つらいと感じたときは、次のような方法を試してみてください。

抱っこによる疲れを解消する

ずっと抱っこをせがまれたり、抱っこしないと泣き止まなかったりするときは、できるだけ楽な方法で抱っこするようにしましょう。家の中でも抱っこ紐を使う、ソファなどに腰掛けた状態で抱っこするなど、体の負担にならない方法を見つけられるといいですね。赤ちゃんはおんぶでも落ち着くことが多いので、抱っこ紐を使ったおんぶもおすすめですよ

短時間でもできるだけ睡眠を確保する

突発性発疹で不機嫌になると、なかなか寝つかなかったり夜泣きしたりすることもあります。ママやパパも睡眠不足や疲れが溜まってしまうので、協力ができる人と交代でお世話できるような体制をつくる、日中に少しでも寝られるときは寝るなど、できるだけ睡眠時間を確保する工夫をしましょう。赤ちゃんや子どもがお昼寝をしているときは、「寝ている今のうちに家事や仕事などを済ませよう」と思いがちですが、そのタイミングでできるだけ一緒に寝られるといいですね。

まわりの人やサービスを上手に頼る

不機嫌な状態が続くと、疲れるだけでなく気持ちの面でつらくなることもあるかもしれません。そんなときは無理に乗り切ろうとせず、周囲の人にサポートしてもらってくださいね

突発性発疹は幼少期にほとんどの人がすでに感染しているので、大人はかかっても無症状か軽症のことが多いと言われています。祖父母や家族、知人が近くに住んでいれば赤ちゃんや子どもを一時的に預けたり自宅に来てもらったりして、その間にママやパパは少しでも休みましょう。また、病児保育やファミリーサポートなどを利用するのもひとつの方法です。施設やサービスによって利用条件が異なるので事前に確認しておいてください。

家事などは後回しでOK!

発疹が消える頃には不機嫌も落ち着くものなので、それまでは家事などは手を抜いて、赤ちゃん・子どものお世話や不機嫌への対応と、ママやパパの大変さを少しでも解消することに専念しましょう。大人の食事はデリバリーやテイクアウト、買い物はネットスーパーを利用するなど、できるだけ無理をしないことを心がけてくださいね。

突発性発疹の不機嫌で悩んだら…

突発性発疹で不機嫌が続くと、ついイライラしたり抱っこに疲れ果てたりすることもあるかもしれません。そんなときは、小児に特化した医療アプリ「キッズドクター」が便利です。チャット形式で看護師に相談でき、不機嫌への対処法やママ・パパの悩みに対するアドバイスももらえるので、困ったときはぜひ検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア