マイコプラズマ肺炎に感染したら、お風呂に入ってもいい?
子どもが感染しやすい感染症のひとつであるマイコプラズマ肺炎。感染したら、いつも通りお風呂に入らせてもいいのでしょうか?今回はマイコプラズマ肺炎に感染したときのお風呂のポイントについて解説します。
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という細菌によって引き起こされる感染症です。子どもが感染しやすく、感染者の約80%は14歳以下です。特に6〜12歳の子どもによく見られます。
感染すると2〜3週間の潜伏期間を経て、発熱、全身の倦怠感、頭痛などの症状が現れた後、3~5日ほど経ってから乾いた咳が出始めます。咳は徐々に強くなり、解熱した後も3〜4週間ほど長く続きます。
マイコプラズマに感染してもほとんどが軽い気管支炎ですみますが、重症化したり、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎といった合併症を引き起こしたりすることもあるため、経過を慎重に見守ることが大切です。
マイコプラズマ肺炎になったら、お風呂に入ってもいい?
マイコプラズマ肺炎に感染していても、元気であればお風呂に入ってかまいません。とはいえ入浴は体力を消耗するので、症状がある間はシャワーでさっと流す程度にしておくのがいいでしょう。
熱があってぐったりしている、体がだるくて元気がない、咳で息苦しいというときは、お風呂はやめておくのが安心です。汚れが気になるときは蒸しタオルなどで体を拭いてあげて、清潔なパジャマに着替えさせましょう。
マイコプラズマ肺炎のときにお風呂に入る際の注意点は?
ここからは、マイコプラズマ肺炎感染中にお風呂に入るときの注意点をご紹介します。
長風呂は控える
先にもご説明した通りお風呂に入ると体力を消耗します。長風呂は控えて、さっと洗い流す程度にしましょう。元気であれば湯船につかってもかまいませんが、いつもより短めに切り上げるようにしましょう。
湯温はぬるめにする
お湯が熱すぎると体に負担がかかります。お湯の温度はいつもより少しぬるめに設定するのがいいでしょう。
湯冷めしないようにする
お風呂からあがった後は、体が冷えないように気をつけましょう。汗が引いたら早めに服を着せ、髪を乾かしてください。
水分補給をする
お風呂に入ると汗をかき、体の水分が奪われます。入浴の前後には意識的に水分を摂らせるようにしてください。
マイコプラズマ肺炎のホームケアに悩んだら…
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