子どもの寝汗がひどいのは病気なの?原因は?
子どもは季節に関係なく寝ているときに汗をたくさんかくことがありますよね。あまりにも寝汗がひどいと心配になるママやパパもいるかもしれません。そこでこの記事では、子どもの寝汗の原因や対策、寝汗がひどいときは病気なのかなどをご紹介します。
子どもがよく汗をかくのはなぜ?
子どもが汗をよくかくのは、体温調節機能が未熟で体に熱がこもりやすいからです。また汗の通り道(汗腺)の数は大人と同じですが、体が小さいために汗腺の密度が高いことも汗をかきやすい理由のひとつです。
子どもの寝汗がひどい!どれくらいが普通なの?
子どもの寝汗について、どのくらいが普通といった基準はありません。
健康な大人でも毎晩の睡眠中にコップ1杯ほどの汗をかくといわれています。そのため、大人より汗腺の密度が高い子どもは、もっとたくさんの寝汗をかくと考えられます。子どものパジャマや寝具が濡れていると寝汗をたくさんかいているとわかりますが、すでに蒸発していたり布に染み込んでいたりする場合は見た目以上に汗をかいていることもあります。
子どもの寝汗がひどいのは病気?受診の目安は?
寝汗がひどくても、起きているときに機嫌がよく水分が摂れていれば、基本的に問題はありません。病気が原因で寝汗がひどくなるケースとして、風邪や感染症によって発熱したことが考えられます。発熱すると熱が上がり切ったあとに汗をかいて熱を下げようとするため、寝汗がひどくなるのです。
発熱による寝汗の場合、熱が下がってきている時期であることが多いですが、以下のような症状がみられるときは診療時間内に受診しましょう。
- いきなり高熱が出た
- 熱が3日以上続いている
- 発熱のほか咳や嘔吐などの症状がある
- 発疹がある
- 咳や鼻づまりがひどく眠れない
寝汗とともに次のような症状がみられるときは重症化したり合併症を引き起こしていたりするおそれがあるため、すぐに受診してください。夜間や休日は救急外来を受診しましょう。
- 嘔吐を繰り返している
- 水分がとれず半日以上尿が出ていない
- 呼吸が浅く、小鼻がぴくぴくしている
- 顔や唇の色が悪い
- けいれんを起こした
- 呼吸が早く、息苦しそう
- 息を吸うときにゼーゼー、ヒューヒューと音がする
- ぐったりしている
- 呼びかけに反応しない
- 生後3ヶ月未満で発熱している
子どもの寝汗がひどいときの対策は?
子どもの寝汗がひどいときは、次のような対策をしましょう。
水分補給をさせる
寝汗がひどいときに一番大切なのは、水分補給をこまめに行うことです。寝汗をかくと、たくさんの水分が失われてしまいます。脱水を防ぐために、寝る前、寝ている間、起床時にしっかり水分補給をさせましょう。水や麦茶、子ども用のイオン飲料などは、大量に汗をかいた体にすっとしみわたり飲みやすいのでおすすめです。赤ちゃんはミルクや母乳でも水分補給ができますよ。
着替えさせる
寝汗でパジャマが濡れた状態のまま寝かせていると体が冷えてしまいます。気温や湿度が高い季節はあせもの原因になることもあります。
パジャマが湿ってきたら脱がせて汗を拭き取り、着替えさせましょう。とはいえ寝ている子どもを起こして着替えさせるのは大変なので、水分補給をさせるときや目を覚ましたタイミングを見計らって、さっと着替えさせられるといいですね。シーツや枕カバーも湿っている場合は、新しいものに取り替えたりバスタオルを敷いたりしてください。
汗取りパッドやタオルを活用する
寝汗をかきそうなときは、寝る前に子どもの背中に汗取りパッドやタオルを入れておくといいでしょう。汗をすぐ吸収してくれるので体の冷えを防ぐことができます。頭も汗をかきやすいので、あらかじめ枕にタオルを敷いておくのもいいですね。寝汗をかいたら、汗取りパッドやタオルをそっと抜いて新しいものに替えてあげてください。
室温や湿度を調節する
部屋の温度や湿度が高くて寝汗をかいてしまうこともあります。室温は夏場は25~28℃、冬場は23~25℃くらいを目安に調整しましょう。湿度が高い季節は特に寝汗がひどくなりやすいので、除湿機やエアコンのドライ機能などで調節してくださいね。
子どもの寝汗が心配なときは…
子どもの寝汗がひどくても、ほかに症状がなければ基本的に大丈夫ですが、発熱などがみられるときは心配になりますよね。ただ病院へ行くとなると、待ち時間や感染リスクなどが気になることもあるのではないでしょうか。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で診察を受けられ、気になる症状について相談することもできます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。