百日咳はうつる?予防する方法は?
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長期間にわたって咳が続く百日咳。子どもは稀に重症化することもあるので、できるだけ予防することが大切です。そこでこの記事では、百日咳はうつるのか、どうすれば予防できるのかなどをご紹介します。
百日咳とは?
百日咳は、百日咳菌という細菌によって引き起こされる感染症です。感染すると通常7~10日ほどの潜伏期間を経た後、下記のように3段階で症状があらわれます。
カタル期(約2週間)
- 風邪のような症状から始まり、だんだんと咳の回数と激しさが増していく
痙咳期(約2~3週間)
- 短い咳が連続して出る
- 息を吸うときに「ヒュー」という笛のような音が出る
- 顔面の腫れ、咳き込んだ後の嘔吐などを伴うことがある
- 発熱はないか、あっても微熱程度
回復期(2~3週間以上)
- 激しい咳は徐々に出なくなっていくが、突然咳き込むことがある
- 2~3ヶ月で完全に症状がなくなる
各段階の期間には個人差があります。適切な治療を受ければ軽症で済む場合がほとんどですが、特に生後6ヶ月未満の乳児では稀に肺炎や脳症を合併して重症化することもあるため注意が必要です。
百日咳はうつるの?
百日咳は感染力が強く、保育園や家庭内で感染が広がりやすいです。感染者の多くは子どもですが、大人にもうつります。大人やワクチンを接種済みの子どもでは百日咳特有の症状が出ないこともあり、気づかないうちに感染を広げてしまうこともあります。
百日咳の予防にはワクチン接種が効果的
百日咳の予防には、生後2ヶ月から受けられる5種混合ワクチン(または4種混合ワクチン)が効果的です。厚生労働省によると、ワクチンによって百日咳の感染リスクを80~85%程度減らせると報告されています。前述のとおり子どもは重症化するリスクがあるので、ワクチンでの予防が推奨されています。
現在のワクチンスケジュールでは、定期接種として1歳までに4回の接種が推奨されています。ただ、学童期になると抗体が減少し、感染リスクが高まるため、日本小児科学会では就学前と11〜12歳で、2回の追加接種を推奨しています。自費にはなりますが、詳しくはかかりつけの小児科で相談してみましょう。
日常でできる百日咳の予防方法は?
百日咳の主な感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫に含まれる細菌を吸い込むことでうつる飛沫感染と、細菌が付いたものを介してうつる接触感染です。そのため手洗い・うがいやマスクの着用といった基本的な感染対策を徹底することが百日咳の予防につながります。
ただし2歳未満の子どもは窒息や熱中症のリスクが高まるなどの理由から、マスクの着用は推奨されていません。
子どもの咳症状の相談はオンラインでも
子どもが咳をしていると、「感染症かな?」「少しでも楽にしてあげたい」など、悩むこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に個別チャットでケア方法を相談したり、自宅にいながらスマホで医師の診察を受けたりすることができますよ。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。
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