インフルエンザの子ども、どう見守る?家庭での見守りのポイント5選
子どものインフルエンザでは風邪とは違った症状があらわれるため、見守る際には注意が必要です。この記事では、子どもがインフルエンザのときにどうすればいいのか、家庭での見守りポイントをご紹介します。
子どものインフルエンザの症状は?
子どもがインフルエンザにかかると、下記のような症状があらわれます。
- 38℃以上の急な発熱
- 頭痛
- 関節痛、筋肉痛
- 倦怠感
- 喉の痛み
- 鼻水
- 咳
風邪より重い全身症状があらわれますが、適切なケアにより1週間ほどで軽快する場合がほとんどです。ただ、まれに脳炎や肺炎など重篤な合併症を引き起こすこともあるため、風邪よりもしっかり見守る必要があります。
子どもがインフルエンザになったらどう見守る?家庭での見守りポイント5選
ここからは、子どもがインフルエンザになったときの見守りポイントをご紹介します。
適切なタイミングで病院を受診する
子どものインフルエンザが疑われるときは、発熱後12~48時間のタイミングで病院を受診するのが良いとされています。発熱後12時間未満だと正確に検査できない可能性があり、48時間以上経過すると抗インフルエンザ薬の効果が薄れてしまうためです。
ただ子どもは急に症状が悪化して重症化することもあるので、気になる症状があるときは経過時間に関係なく、すぐに病院を受診してください。
抗インフルエンザ薬は最後まで飲み切る
子どものインフルエンザでは、病院で抗インフルエンザ薬が処方されることがあります。抗インフルエンザ薬を服用すると数日で熱が下がり症状が軽快しますが、自己判断で服用を止めてはいけません。症状がぶり返すこともあるので、用法・用量を守って最後まで飲み切るようにしてください。
自己判断で解熱剤を使用しない
インフルエンザのときに解熱剤を使用すること自体は問題ありません。ただし解熱剤の種類によっては急性脳症などを引き起こすこともあるため、自己判断での使用は避けましょう。一度病院を受診していても高熱でつらそうにしている場合は再度受診して、今回のために処方された解熱剤を指示通りに服用するようにしてください。
異常行動に注意する
子どもがインフルエンザにかかると、ごくまれに下記のような異常行動を起こすことがあります。
- 突然外に出ようとする
- 窓を開けてベランダから飛び降りようとする
- 意味不明なことを言う
- 急に走り出す
- 泣きながら歩き回る など
これらの異常行動は、抗インフルエンザ薬の服用の有無や種類に関係なく、発熱から2日以内に起こることが多いとされています。命に関わる事故も報告されているため、少なくとも発熱後2日間は絶対に目を離さないようにして、下記のような対策をとりましょう。
- 玄関や窓の鍵を閉める
- できるだけ1階の部屋で寝かせる
- ベランダに面している部屋では寝かせない
異常行動がみられても、すぐにいつも通りに戻れば問題ありませんが、何度も繰り返す場合は早めに病院を受診してください。
こまめに水分補給をする
インフルエンザにかかると高熱が出て大量に汗をかくため、脱水につながるおそれがあります。食事を無理に食べさせる必要はありませんが、水分補給はこまめに行うようにしてください。子どもが飲めるものであれば、ジュースなどでもかまいません。またアイスやゼリーなど子どもが好きなものだと、元気がないときや喉の痛みが強いときにも食べやすいでしょう。
以下は脱水を起こしたときにみられる症状の一例です。当てはまる症状がある場合は、すぐに病院を受診してください。
- 水分がとれずおしっこが出ていない
- 泣いても涙が出ない
- 口の中や唇が渇いている
- 汗をかかない
インフルエンザの見守りに悩んだら…
子どものインフルエンザでは風邪よりも症状が重く出やすいため、ホームケア中に悩むこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のチャット相談が便利です。看護師と個別にやりとりできるため、子どもの症状に合わせたアドバイスをもらえます。相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。