子どもに「ものもらい」ができたら保育園に登園できる?うつることもあるの?

まぶたが腫れたり目やにが出たりすることもある「ものもらい」。子どもにものもらいができたら、保育園に登園してもいいのでしょうか?この記事では、子どもにものもらいができたら登園できるのかや、人にうつるのかなどをご紹介します。
ものもらいとは?
ものもらいは、まぶたにある汗腺や皮脂腺が化膿することで炎症が起きる病気で、正式名称を「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。ものもらいができるとまぶたの一部が赤く腫れて、触ったりまばたきをしたりしたときに痛みを感じます。まぶたの痒み、目の充血、目やにといった症状があらわれることもあります。軽症で済む場合がほとんどですが、膿がたまって炎症がまぶた全体に広がることもあるので、病院を受診して適切な治療を受けることが大切です。
子どものものもらいは、人にうつるの?
ものもらいは基本的に人にうつることはありません。ものもらいの主な原因である黄色ブドウ球菌は、もともと人の皮膚などに存在する細菌で、感染力が弱いためです。
「目の病気は人にうつる」というイメージがあるかもしれませんが、子どもの目の病気でうつりやすいのはウイルスが原因である「はやり目」などで、ものもらいとは異なります。
子どもにものもらいができたら保育園に登園してもいい?
前述のとおり、ものもらいは基本的には他の人にうつらないため、保育園は出席停止になりません。ただし、子どもの症状によっては登園を控えたほうがいいこともあります。次の章で詳しくご説明します。
ものもらいで登園を控えたほうがいいのはどんなとき?
まぶたの痛みや腫れなどの症状が強いときは、登園を控えたほうがいいでしょう。ものもらいができたということは、免疫力が低下している可能性があるためです。ものもらいを早く治して症状を悪化させないために、症状が強い間はできるだけ家でゆっくり休ませてあげられるといいですね。
また病院を受診していない場合は、ものもらいではなく他の病気や感染症の可能性もあるので、保育園はお休みして一度受診するようにしてください。
ものもらいの治療中に保育園に登園するときの注意点は?
受診後に保育園に登園するときは、ものもらいの治療中であることを園に伝えておくようにしましょう。プールや激しく体を動かす遊びを控えるなど、保育活動中に配慮が必要なこともあるためです。
目を強くこすると症状が悪化することもあるので、できるだけ目を触らないように登園前に子どもに教えておくことも大切です。
子どものものもらいの相談はオンラインでも
ものもらいは基本的にうつらないものの、症状や状況はさまざまなので「登園させても大丈夫かな」と不安になることもあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたり、看護師に個別チャットで相談したりすることができますよ。朝の登園前の時間帯に利用することもできるので、困ったときはぜひ検討してみてくださいね。
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