子どもが便秘のときにおすすめの食べ物は?

子どもの病気


子どもの便秘を解消するには、食事で腸内環境を整えることが大切です。こちらの記事では、便秘のときにおすすめの食べ物や効率よく腸内環境を整える食べ物の選び方などをご紹介します。

子どもの便秘解消には食生活の改善が大切

便は食べたものでできているので、便秘のときは食事内容に気をつけることで改善が期待できます。食事で便秘を改善するポイントは、「食物繊維をしっかり摂り、腸内で便がスムーズに動く環境を作ること」「腸に良い働きをする菌を取り入れること」「オイルを適度に取り入れて腸の動きを促進すること」です。
具体的にどのような食事を摂るのが良いのか、次の章で見ていきましょう。

子どもが便秘のときにおすすめの食べ物一覧

ここからは、便秘のときに積極的に取り入れたい食べ物をご紹介します。

食物繊維を含む食品

食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があり、それぞれ便秘に対して異なる働きをしてくれます。

水溶性食物繊維は、便を柔らかくして腸内をスムーズに移動できるようにしてくれます。昆布・ひじき・わかめ・こんにゃくなどに多く含まれます。
不溶性食物繊維には、腸の運動を活発にする、便の量を増やす役割があります。バナナ・ブルーベリー・かぼちゃ・根菜・きのこ・豆類・芋類などに多く含まれます。

海藻を味噌汁やごはんに入れる、おやつをバナナや干し芋に変えてみるなど、水溶性・不溶性どちらもバランスよく食事に取り入れてみましょう。

発酵食品

ヨーグルトや納豆、味噌、チーズ、キムチなどの発酵食品は、腸内環境を整えてくれる善玉菌を含んでいます。毎日の食卓に取り入れられる食材が多いので、子どもが食べやすいものから試してみてくださいね。

オイル類

オリーブオイル、ごま油、エゴマ油、ココナッツオイルなどのオイル類もおすすめです。オイルに含まれる成分が腸を刺激して動きを活発にし、排便を促すと考えられています。また便のすべりを良くして、腸内を便が移動しやすくする働きがあるとされています。
炒め物などに使うのはもちろん、パンにつける、サラダやスープにかけるなどして取り入れてみましょう。

便秘を解消したいときにおすすめの食べ方は?オリゴ糖が役に立つ!

前章でお伝えした通り、発酵食品には腸内環境を整えてくれる善玉菌が含まれています。善玉菌は「オリゴ糖」や「食物繊維」をエサにして腸内で増えるため、これらを発酵食品と一緒に摂るのがおすすめです。

ヨーグルトにオリゴ糖やはちみつ、バナナを入れる、味噌汁にワカメやさつまいもを入れるなど、食事の中で一緒に摂れるような組み合わせを意識できると良いですね。

子どもの便秘の悩みはオンライン診療で

子どもが便秘でつらそうにしていると、少しでも早く楽にしてあげたいと思いますよね。そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。子どもを外に連れ出すことなく自宅から医師の診察を受けることができるので、気になる症状のケア方法の相談や医師が必要と判断した場合には薬の処方をしてもらうこともできます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 遠藤 美央
2013年 聖マリアンナ医科大学医学部を卒業。新松戸中央総合病院で初期研修後、横浜市立大学小児科へ入局。国立病院機構 横浜医療センター小児科、国家公務員共済組合連合会 横浜南共済病院小児科などで医長を勤め、小児救急や小児アレルギーの専門外来を担当。2022年からはクリニックでの小児一般診療、アレルギー相談、子育て外来などにも並行して従事。スポーツドクターとして横須賀市のスポーツ運営事業団体にも所属。3児の母として育児に奮闘中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア