子どもが手足口病に感染したときにおすすめの飲み物は?

子どもの病気


夏風邪の一種である手足口病。特別な治療方法はないため、感染したときは水分補給をしながら回復するのを待つことになりますが、口の中が強く痛むことにより飲み物が飲みづらくなる場合があります。そこでこの記事では、子どもが手足口病に感染したときにおすすめの飲み物や避けたい飲み物をご紹介します。

手足口病とは? 

手足口病はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって引き起こされる感染症で、夏に流行する傾向があります。特徴的な症状は、口の中や手のひら、足の裏や甲などにあらわれる2~3mm大の発疹です。発熱は3人に1人程度の割合でみられますが、高熱が出るケースはほとんどありません。重症化することはあまりなく、ほとんどの場合1週間ほどで自然に治ります。

手足口病に感染したら水分補給をしっかりと!

手足口病には特別な治療方法がなく、安静にしながら回復するのを待つことになります。このときしっかりと水分補給を行うことが大切ですが、口の中の発疹がつぶれると強い痛みを伴い、食事や水分を摂りたがらなくなることがあります。何も食べない・飲めない状態が続くと脱水につながる恐れがあるので、水分補給は意識的にしっかり行うことが大切です。

子どもが手足口病に感染したときにおすすめの飲み物は?

基本的には、子どもが飲める飲み物であれば何を飲ませてもかまいません。口の中を痛がり何を飲ませていいかわからないときは、刺激が少ない湯冷ましや麦茶、子ども用のイオン飲料などの飲み物を与えるのがおすすめです。授乳中の場合は、母乳やミルクでも水分補給ができます。

また飲み物を嫌がる場合は、シャーベットやゼリー、りんごのすりおろしなど、水分を多く含む食べ物を与えてあげるのもいいでしょう。

子どもが手足口病に感染したときに避けたい飲み物は?

オレンジジュースやグレープフルーツジュースなど酸味の強い飲み物は、発疹にしみて痛みが強くなることがあります。また炭酸飲料も刺激が強いので、避けたほうが安心です。

手足口病のホームケアに悩んだら…

手足口病では高熱がでたり重症化したりすることは少ないものの、口の中を強く痛がるため、ホームケア方法に悩むことがあるかと思います。そんなときは医療アプリ「キッズドクター」のチャット相談が便利です。看護師と個別にやり取りできるため、子どもの症状に合わせたアドバイスをもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア