子どもの溶連菌感染症は自然治癒する?薬を飲まなくてもそのまま治ることもあるの?
溶連菌に感染すると、病院で抗生剤を処方されます。溶連菌感染症の治療のためには必ず薬を飲む必要があるのでしょうか?飲まなくてもそのまま治ることもあるのでしょうか?そこでこの記事では、溶連菌感染症は自然治癒するのかや、薬を飲まないとどうなるのかなどをご紹介します。
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌(溶連菌)により引き起こされる感染症です。幼児期〜学童期の子どもが感染することが多く、春から夏にかけて流行します。
症状は風邪とよく似ていますが、咳や鼻水は目立たず、のどの痛みが強いのが特徴です。なかには38℃以上の高熱が出たり、舌に赤いブツブツができたり、発疹や腹痛・嘔吐が表れたりすることもあります。抗生剤の服用により1〜2日で解熱するケースがほとんどです。
子どもの溶連菌感染症は薬を飲まずに自然治癒することもある?
子どもの溶連菌感染症は薬を飲まなくても自然治癒することがあります。ただし治療が不十分だと、腎炎や心臓などに炎症が起こるリウマチ熱を合併するリスクがあるため、できるだけ薬を飲んだほうがいいでしょう。
子どもの溶連菌で薬を飲まないとどうなる?
溶連菌感染症で薬を飲まない場合、発熱や風邪のような症状が3〜7日ほど続きます。薬を飲んだ場合に比べると症状が長引く傾向があり、合併症のリスクも高まるとされています。
また溶連菌は抗生剤を服用すれば24時間以内に感染力がなくなり、服用後24~48時間経過すれば登園・登校できるとされています。しかし薬を飲まない場合は感染力が持続するので、しばらくホームケアを続けなくてはいけません。解熱しても処方されている抗生剤は飲み切ることが大切です。
子どもの溶連菌で受診するタイミングは?
溶連菌は自然治癒することもあるため病院の受診は必須ではありませんが、合併症を防いだり症状を緩和したりするためにも、できるだけ早めに病院を受診するのが安心です。特に以下の症状がみられるときは脱水や合併症を起こしている可能性があるので、必ず病院を受診してください。
- 喉の痛みが非常に強く、ツバや水分が飲み込めない
- 高熱が4日以上続いている
- 泣いても涙が出ず、尿量が少ない
- 口の中や唇が渇いている
- 元気がなくぐったりしている
- 呼びかけに反応せず、視線が合わない
- 呼吸が速く息苦しそうにしている
- けいれんを起こした
- 嘔吐を繰り返している
溶連菌のホームケアに悩んだら…
子どもの溶連菌感染症が疑われるときは早めに病院を受診するのがおすすめですが、なかなか病院に行けずに不安になることもあるかと思います。そんなときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に無料で相談でき、チャット形式で個別に対応してもらえるので、子どもの症状に合わせたアドバイスをもらえますよ。困ったときは検討してみてくださいね。