子どもが風邪をひいたらどうする?過ごし方のポイント9選!

子どもの病気


子どもが風邪をひくと、「どう過ごせばいいのかな?」と悩みますよね。そこでこの記事では、子どもが風邪をひいたときの過ごし方のポイントをご紹介します。

子どもの風邪の症状は?

子どもが風邪をひくと、主に下記のような症状があらわれます。

  • 発熱
  • 鼻水、鼻づまり
  • 喉の痛み
  • 頭痛 など


風邪を引き起こすウイルスは複数あるため、症状のあらわれ方もさまざまです。なかには下痢や腹痛など消化器症状を引き起こすウイルスもあります。重症化することはほとんどありませんが、10日以上続くことがあります。

子どもが風邪をひいたときの過ごし方のポイント!

風邪には特効薬がないため、適切なホームケアを行いながら回復するのを待つのが基本です。ここからは子どもが風邪をひいたときの過ごし方のポイントを紹介していきます。

安静にして過ごす

風邪をひくと、いつもより体力を消耗しやすくなります。体力を回復させるために、まずは安静にして過ごすことが大切です。熱がなく元気な場合は無理に寝かせる必要はありませんが、症状がぶり返すこともあるので、外出したり激しく体を動かしたりするのは控えましょう。

こまめに水分補給をさせる

子どもの風邪で特に気を付けたいのは脱水です。熱が出て汗をかくと体から水分が失われて脱水を起こしやすくなるため、こまめに水分補給を行いましょう

子どもが飲めるものなら基本的に何を飲ませても問題ありません。迷う場合は、麦茶や湯冷まし、子ども用のイオン飲料などで水分補給をすると良いでしょう。喉の痛みや咳の症状がある場合は、酸味が強い柑橘系のジュースや炭酸飲料など刺激が強い飲みものは避けるのが安心です。

温度と湿度を調整する

子どもが快適に過ごせるように、部屋の環境を整えてあげることも大切です。子どもの様子をみながら、夏場は25~28℃、冬場は23~25℃くらいを目安に室温を調整しましょう

また空気が乾燥すると喉の痛みや咳の症状が悪化したり、喉や鼻のバリア機能が弱まったりすることがあります。湿度は40~60%くらいに保つようにしてください。加湿器を使用するほか、濡らしたタオルを室内に干したり、観葉植物を置いたりして空気が乾燥しないようにしましょう。

体の状態に合わせて衣服や布団を調整する

風邪をひいて熱が上がり始めると、手足が冷たくなったり寒がったりするようになります。まだ熱が上がるというサインなので、上着を着せたり毛布や布団をかけたりして体を温めてあげましょう

熱が上がり切ると、手足があたたかくなり暑がるようになります。体に熱がこもらないように、薄着にするなど衣服や布団を調整してあげましょう汗をかくようになったらこまめに着替えさせてあげてください

お風呂は無理に入らせない

風邪を引いていて元気がないときや嫌がるときは、無理にお風呂に入る必要はありません。かたく絞った蒸しタオルで体を拭くなどしてできるだけ清潔な状態を保つようにしましょう。

熱がなく元気そうであればお風呂に入ってもかまいません。ただ長時間湯船に浸かると体力を消耗するので、シャワーだけで済ませたり、サッと湯船に浸かったりする程度にしておきましょう

食欲がないときは無理に食べさせない

風邪をひくと、胃腸の働きが弱まり食欲がなくなることがあります。風邪が治れば食欲も戻る場合がほとんどなので、無理に食べさせなくてもかまいません

ただし長時間何も食べない状態が続くと体力が落ちたり、胃腸の機能が低下して回復が遅れたりすることもあるので、子どもが食べたがるものや消化が良いものを好きなタイミングで食べさせてあげると良いでしょう。ラーメンやスナック菓子など脂っこいものや、さつまいもやかぼちゃなど食物繊維の多いものは胃腸に負担がかかるため避けたほうが安心です。

鼻水をこまめに吸引する

鼻水や鼻づまりでつらそう、ミルクを飲むことが苦しそうという場合は、なるべくこまめに鼻水を吸引してあげるようにしましょう。鼻づまりがある場合は、蒸しタオルの蒸気やお風呂の湯気を当てて温めてあげると症状が和らぐことがあります。鼻づまりが和らいだタイミングで吸引してあげると良いでしょう。

適切なタイミングで病院を受診する

風邪は適切に水分補給を行いながら安静にして過ごすことで自然に治る場合がほとんどなので、病院の受診は必須ではありません。ただ子どもは中耳炎や肺炎などを合併しやすく、また風邪だと思っていても風邪以外の感染症などだったということもあります。そのため下記のような症状がみられるときは診療時間内に病院を受診しましょう。

  • いきなり高熱が出た
  • 熱が3日以上続いている
  • 咳が1週間以上続いている
  • 黄色や緑色の鼻水が出る
  • 発熱のほか咳や嘔吐などの症状がある
  • 発疹がある
  • 咳や鼻づまりがひどく眠れない

家族の感染対策をする

子どもが風邪をひいていると子どものお世話にばかり気をとられがちですが、家族に感染が広がらないように対策をすることも大切です。家族みんなで下記のような感染対策を行いましょう。

  • お世話をするときはマスクを着用する
  • 石鹸でこまめに手を洗う
  • 家族がよく触る場所を約0.02%に薄めた塩素系漂白剤で消毒する
  • 食器やタオルを共有しない

子どもの風邪はオンライン診療で相談!

重症化することはほとんどないものの、子どもが風邪をひいてぐったりしていると心配になりますよね。とはいえ子どもは頻繁に風邪をひくので、そのたびに病院に連れて行くのも大変かと思います。そんなときは、医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で診察を受けられ、医師が必要と判断した場合は薬が処方されます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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