過敏性腸症候群の子どもとの接し方は?
過敏性腸症候群の症状には、ストレスや不安など精神面が大きな影響を与えるといわれています。そのため過敏性腸症候群の子どもと接する際は、気持ちに寄り添ったコミュニケーションをすることが大切です。そこでこの記事では、過敏性腸症候群の子どもとの接し方のポイントをご紹介します。
子どもの過敏性腸症候群とは?原因は?
過敏性腸症候群とは腸管の炎症など明らかな異常がみられないにもかかわらず、腹痛や腹部の不快感が2ヶ月以上にわたって繰り返しあらわれ、下痢や便秘などの症状を伴う病気のことです。ガスが溜まってお腹が張ったり、おならが頻繁に出たりすることもあります。
過敏性腸症候群のはっきりとした原因はわかっていませんが、ストレスによって自律神経が乱れて腸の機能が低下することがひとつの要因と考えられています。
子どもの過敏性腸症候群は治療できる?
子どもの過敏性腸症候群は適切な治療によって少しずつ改善するケースがほとんどです。主な治療方法は、生活習慣や食事の改善、薬での対症療法などです。小児科でも相談や治療ができますが、症状がなかなか改善しない場合には消化器内科やこころの専門科である心療内科で治療をすることもあります。
過敏性腸症候群の子どもとの接し方のポイントは?
過敏性腸症候群の症状の悪化には、ストレスが深く関わっていることがわかっています。そのため過敏性腸症候群の子どもに対しては、できるだけストレスを感じさせないような接し方をすることが重要です。ここからは過敏性腸症候群の子どもへの接し方のポイントをご紹介します。
怒らない
子どもが長時間トイレにこもっていたり、お腹が痛いと言って園や学校に行きたがらなかったりすると、ついイライラしてしまうこともあるかもしれません。しかし、過敏性腸症候群の症状は子ども自身でコントロールできるものではありませんし、怒られることでさらにストレスを抱えてしまいます。子ども自身もどうしていいかわからず苦しんでいるので、怒らないようにしましょう。
症状や気持ちを理解しサポートする
過敏性腸症候群の子どもは、「学校に行く途中でトイレに行きたくなったらどうしよう」「学校で何度もトイレに行くのは恥ずかしい」など、不安な気持ちでいっぱいです。もともと抱えていたストレスだけでなく、腹痛や下痢などの症状に対する不安も感じるようになるため、症状が悪化する可能性もあります。家族や園・学校の先生など、周りの人が過敏性腸症候群の症状や子どものつらい気持ちを理解し、安心して過ごせるようにサポートすることが大切です。
否定せずにゆっくり話を聞く
子どもが感じているストレスや不安を取り除いてあげると、過敏性腸症候群の症状の改善につながることもあります。子どもの話をゆっくり聞いて、ストレスや不安の原因を探りましょう。安心して話せるように、子どもの気持ちに寄り添い否定しないようにすることが大切です。子どもが話したがらない場合や、家庭で思いあたることがない場合は、園や学校の先生に普段の様子を聞いてみるのもいいですね。
過敏性腸症候群の子どもとの接し方に悩んだら…
過敏性腸症候群の症状が続いて子どもがつらそうにしていると、「どう接したらいいのかな」「このままで大丈夫かな」と感じることもあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談したり、ビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。子どもとの接し方について相談できるので困ったときは検討してみてくださいね。