子どもの風邪をママ・パパ・きょうだいがもらわない方法は?うつらないための対策10選!

子どもの病気


子どもが風邪をひくと家庭内で感染が広がることがあるので、ママやパパ、きょうだいにうつらないように対策をすることが大切です。そこでこの記事では、子どもの風邪をママ・パパがもらわない方法や、きょうだいにうつさない方法をご紹介します。

子どもがよく風邪をひくのはなぜ?

子どもがよく風邪をひくのは、体が未熟で抵抗力が低く、ウイルスに対する抗体をほとんど持っていないからです。また子どもは感染症対策を徹底するのが難しいため、保育園や幼稚園で集団生活を送っていると、どうしても風邪をもらいやすくなってしまいます。

風邪はどうやってうつるの?

風邪は主に接触感染と飛沫感染でうつります。接触感染とはウイルスや細菌が付着した手やものを介して感染することです。飛沫感染では、風邪をひいた人の咳やくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。

子どもの風邪をもらわないためにママ・パパが気をつけること7選!

ここからは、子どもの風邪をもらわないためにママ・パパが気をつけることをご紹介します。

こまめに手を洗う

子どもから風邪をもらわないようにするためには、手洗いを徹底することが大切です。子どものお世話をした後や、食事の前などこまめに手を洗いましょう。手を洗うときには石鹸を使い、指の間や爪の間、手の甲、手首など汚れが残りやすい部分も念入りに洗うようにしてくださいね。

マスクを着用する

子どもの看病をするときは、ママ・パパはマスクを着用しましょう。特に不織布性のマスクは、飛沫感染をある程度防げる効果があるとされています。また、風邪をひいている子どもにもマスクを着用させると、飛沫が飛び散るのを防ぐことができます

よく触るものを消毒する

先にもご説明したとおり、風邪はものを介してうつることがあります。テーブルや電気のスイッチ、リモコン、トイレの洗浄ボタンなど家族がよく触る場所をこまめに消毒しましょう。ノロウイルスやアデノウイルスなどアルコールの消毒剤が効きづらいウイルスもいるので、塩素系漂白剤(キッチンハイターやブリーチなど)を約0.02%の濃度に薄めた消毒液で消毒するのがおすすめです。

消毒液は、2Lのペットボトルにキャップ2杯(約10ml)の塩素系漂白剤を入れ、水を加えて全部で2Lになるようにすれば簡単に作ることができます。

食器やタオルを共有しない

食器やタオルを共有することで、子どもから風邪をもらってしまうことがあります。普段から一人ひとり専用のものを用意しておくと、子どもが急に風邪をひいたときにも安心です。またタオルではなく、ペーパータオルを使うことでも感染対策ができます。

湿度を適切に保つ

空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜のバリア機能が低下して風邪をもらいやすくなります。湿度を50~60%くらいに保てるように室内を加湿しましょう。加湿器を使うのはもちろん、洗濯物や濡らしたタオルを室内に干すことでも湿度を高められます。

定期的に換気をする

室内にいるウイルスを減らすために、定期的に換気をしましょう。対角にある窓やドアを2ヶ所開けると効果的な換気ができます。キッチンや洗面所などの換気扇を常時運転することでも最小限の換気量を確保することが可能です。

生活習慣を整える

子どもから風邪をもらいにくくするには、生活習慣を整えることも大切です。特にバランスのよい食事や十分な睡眠は、免疫力を高めるとされています。子どものお世話をしながら生活習慣を整えるのは難しいかもしれませんが、なるべく栄養があるものを食べて休めるときは休むようにするといいでしょう

きょうだいがいる家庭で気をつけること3選!

次に、きょうだいがいる家庭で気をつけることをご紹介します。きょうだいで風邪をうつし合うことがないように取り組んでみましょう。

一緒にお風呂に入れない

お風呂のお湯を介して風邪がうつることはありません。ただ、お風呂では子ども同士の距離が近くなるため、飛沫を浴びて風邪がうつることもあります。そのため風邪をひいている子どもときょうだいを一緒にお風呂に入れるのは避けたほうがいいでしょう

風邪をひいている子どもの寝室を分ける

風邪をひいている子どもと一緒に寝ることで、きょうだいに風邪がうつることがあるため、できれば別々の寝室で寝かせるのが安心です。寝室を分けるのが難しい場合は、部屋を加湿したり、頭の位置を互い違いにして寝かせたりするなどの対策をとりましょう。

おもちゃをこまめに消毒する

風邪が治るまでは、できればきょうだいの遊ぶスペースを分けるのが安心ですが、難しいこともあるかと思います。きょうだいで同じ空間で遊ぶ場合は、おもちゃをこまめに消毒するとよいでしょう。また定期的に換気したり、子どもが嫌がらない場合はマスクを着用させたりするのも感染予防に効果的です。

風邪の受診はオンライン診療で

子どもは風邪をひきやすいため、どれだけ対策をしていてもきょうだいにうつってしまうことがあるかと思います。風邪をひいている子どもを何人も病院に連れて行くのは大変ですよね。そんなときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながら医師の診察を受けられ、医師が必要と判断した場合は薬も受け取れるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 吉年俊文
日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児栄養消化器肝臓学会認定小児栄養消化器肝臓認定医。2021年東京慈恵会医科大学大学院博士課程修了。2024年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院臨床疫学修士課程。現在はトロント大学・トロント小児病院消化器肝臓栄養部門の臨床フェロー。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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