子どものりんご病の初期症状は?検査や治療は必要?

子どもの病気


子どもの頬がりんごのように赤くなるりんご病。感染すると他にどのような症状があらわれるのでしょうか?この記事では、子どものりんご病の初期症状と、検査や治療方法などについてご紹介します。

りんご病とは?

りんご病は正式名称を「伝染性紅斑」といい、5~10歳くらいの子どもに多い感染症です。ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされ、一度感染すると免疫ができて再度感染することはないといわれています。

子どものりんご病の症状は?

りんご病に感染すると10〜20日間の潜伏間を経て、両頬にりんごのような赤い発疹があらわれます。その後、1~2日ほど経過すると腕や太ももにもレース状の発疹が出ます。発疹にかゆみなどはなく、1~2週間ほどで自然に治ります。ただし日光に当たったり、体があたたまったりすると発疹が再びあらわれることがあります。

子どものりんご病の初期症状は?

りんご病では発疹があらわれる前に、初期症状として微熱、咳、鼻水、頭痛、倦怠感といった風邪のような症状や、筋肉痛や関節痛などがあらわれることがあります。ただしこの時点では、まだりんご病かどうかは診断できません

子どものりんご病は検査が必要?

りんご病は特別な治療法がなく、頬や腕・太ももに発疹が出たときにはすでに感染力をもっていないため、基本的に検査は必要ありません。小児科などでは、りんご病特有の症状があらわれているかどうかをみて診断します。ただし症状が長く続くときや確定検査が必要なときなどは、血液で抗体を調べることもあります。

子どものりんご病の治療方法は?

りんご病は前述の通り特別な治療方法はなく、ウイルスによる感染症の中では比較的症状が軽いため、安静にしながら自然に治るのを待ちます。発熱や頭痛などがつらいときには症状を抑える薬が処方される場合もあります。

りんご病の相談はオンラインでも

りんご病は自然に治ることが多い病気ですが、子どもによって症状のあらわれ方にも違いがあるため、ホームケア中に悩むこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談したり、自宅にいながらビデオ通話で医師のオンライン診療を受けることができますよ。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア