赤ちゃん・子どもが水虫のとき、お風呂はどうする?

皮膚の感染症である水虫。赤ちゃんや子どもが水虫のとき、お風呂はどうすればいいのでしょうか?この記事では、お風呂で水虫がうつるのかや、入浴するときの注意点などをご紹介します。
水虫とは?赤ちゃんや子どももなるの?
水虫はカビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」という菌によって引き起こされる皮膚の感染症です。よくみられるのは足の水虫ですが、白癬菌は爪や手、股などにも感染します。
水虫の主な症状は、痒くなる、皮膚がふやけて白くなる、皮が剥ける、水疱ができるといったものですが、目立った症状があらわれないケースもあります。処方された塗り薬を使って適切に治療をすれば2週間ほどで症状は改善しますが、稀に傷口から雑菌が入って細菌感染を引き起こすこともあるため注意が必要です。
白癬菌は大人だけでなく、赤ちゃんや子どもにもうつります。ただ赤ちゃんや子どもは裸足で動き回ることが多く、皮膚の新陳代謝も活発なので、白癬菌が長時間付着することは少ないです。そのため大人よりも水虫になりにくいといわれています。
水虫はお風呂でうつる?
水虫がお風呂のお湯を介してうつることは基本的にありません。ただし浴室の床や椅子、浴槽、バスマットなど、白癬菌が付着したものを介してうつることがあります。
赤ちゃん・子どもが水虫のときはお風呂に入らせても良い?
赤ちゃんや子どもに水虫があっても、お風呂に入ること自体は問題ありません。むしろ水虫を悪化させないために、お風呂に入って皮膚を清潔に保つことは大切です。ただし前述の通り浴室の床や椅子を介して家族に水虫がうつったり、症状が悪化したりすることもあるので注意が必要です。次の章で詳しくご説明します。
水虫があるときのお風呂の注意点!
ここからは、子どもに水虫があるときのお風呂の注意点をご紹介します。
皮膚を傷つけないように優しく洗う
患部をゴシゴシこするように洗うと、皮膚が傷つき水虫の悪化につながる恐れがあります。肌を強くこするのは避け、泡立てた石鹸で優しくなでるように洗いましょう。
乾いたタオルでしっかり拭く
皮膚が湿った状態が続くと、白癬菌が増えやすくなります。浴室から出たらなるべく早めに、乾いたタオルで全身の水気を拭き取りましょう。足の指の間は特に水気が残りやすいので、念入りに拭くようにしてくださいね。
入浴後は15分ほど裸足で過ごす
タオルでしっかり水気を拭き取ったとしても、お風呂上がりはどうしても皮膚が湿りやすいです。特に足には白癬菌が増えやすいため、お風呂から上がった後すぐに靴下を履いたり布団に入ったりするのは避けましょう。15分ほど裸足で過ごすと、脚に付着した菌が少しずつ減っていきます。
家族の感染対策をする
水虫は患部を直接触ったり、白癬菌が付着したものに触れたりするとうつることがあります。赤ちゃんや子どもが水虫のときは一緒にお風呂に入るママ・パパや、その後に入浴する家族にうつる可能性があるので、バスマットやタオルを家族で共有しない、浴室から出る前にシャワーを浴びるといった感染対策を徹底して行いましょう。
赤ちゃん・子どもの水虫の相談はオンラインでも
適切にケアをすれば赤ちゃんや子どもの水虫は、軽症で済む場合がほとんどです。とはいえ症状のあらわれ方や程度には個人差があるので、お風呂以外のことで悩むこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師と個別チャットでやりとりしたり、自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。困ったときは、ぜひ検討してみてくださいね。
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