子どもがアデノウイルスで目やにがひどいときの対処法は?いつ頃治る?

子どもの病気


子どもがアデノウイルスに感染すると、発熱やのどの痛みのほかに目やにがたくさん出ることがあります。そこでこの記事では、アデノウイルスで目やにがひどいときの対処法やどれくらいの期間で治るのかをご紹介します。

アデノウイルスとは?

アデノウイルスは、呼吸器や目などに症状を引き起こすウイルスです。特に5歳くらいまでの子どもが感染しやすく、夏に保育園や幼稚園で流行しやすい傾向にあります。

アデノウイルスが原因で目やにの症状が出る代表的な感染症は、次の2つです。

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱は「プール熱」とも呼ばれ、毎年7~8月に流行します。咽頭結膜熱に感染すると、発熱や喉の痛みのほか、目やに・目の充血・目の痛みやかゆみといった目の症状が現れます。

流行性角結膜炎(はやり目)

流行性結膜は「はやり目」とも呼ばれる感染症です。目やに・涙・目の痛み・白目の充血といった目の周りに出る症状が特徴で、感染者の目やにや涙をとおして感染が広がります。

アデノウイルスで目やにがひどい!いつ治る?

アデノウイルスの目やに症状は、発症から1週間〜10日ほどで治ることがほとんどです。

アデノウイルスの目やにで受診するときは何科?

発熱や喉の痛みなど目やに以外の症状がある場合は、小児科を受診しましょう。目以外に症状がない場合は眼科で診察も受けられますが、まだ上手に自分の症状を伝えられない子どもの場合、子どもの感染症の専門である小児科を受診すると安心です。オンライン診療での受診も可能ですよ。

アデノウイルスの目やに対処法3選

子どもがアデノウイルスに感染して目やにがひどいときは、以下の方法を参考にしながらホームケアを行ってあげましょう。

処方された点眼薬を使用する

アデノウイルスの目やにに効く特効薬はありませんが、病院を受診すると、炎症や細菌の合併症を防ぐための点眼薬が処方されることがあります。容量用法を守って正しく使用しましょう。自己判断で市販の点眼薬を使用するのは避けましょう

湿ったガーゼで拭き取る

目やにがひどく目が開きにくい場合は、湿らせたガーゼやタオルで優しく拭き取ってあげましょう。目やにが溜まりやすい目頭から、ガーゼやタオルを軽く押し付けるようにして拭き取るようにします。

使用したガーゼやタオルは、感染を広げないためにビニール袋に入れて捨ててください。その後、ケアをしたママやパパはしっかりと手を洗いましょう。

爪を短く切る

目にかゆみがある場合、かきむしって目や目の周りを傷つけてしまうことがあります。目を傷つけないように、爪は短く切ってあげましょう。

アデノウイルスの目やにの対処に困ったら…

アデノウイルスで目やにの症状があらわれると10日程度はケアが必要なため、分からないことや迷うこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。チャット形式で看護師に相談できたり、自宅から医師の診察を受けたりすることができます。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア