6月に子育て家庭が気をつけたいことまとめ/キッズドクター看護師からのお便り
こんにちは。いつもキッズドクターをご利用くださりありがとうございます!「チャット健康相談」を担当している、看護師の八木です。今回はキッズドクターによく寄せられる相談をもとに、6月に気をつけたい症状についてまとめました。参考にしていただけると幸いです。
6月に気をつけたい症状①
目やに
最近、目やにの症状についての相談が増えています。
なぜこの時期に目やにが出やすいの?
目やには「アデノウイルス」に感染したときの代表的な症状です。最近このアデノウイルスに感染する方が増えていて、同時に相談も増えています。
また目の表面は、感染や異物から目を守るために常に涙でおおわれています。この涙は通常、目頭から鼻の奥へと流れて排出されますが、小さなお子さんは涙がとおる管の構造が細く未熟なため、鼻水などで詰まってしまうことがあります。そうすると目の中の老廃物などがうまく排出できず、目やにの症状が出てくることも多いです。
目やにのホームケア方法は?
目やにの症状がひどいときは、次のような方法でホームケアを行いましょう。
鼻水をケアする
目やには鼻水が原因で出ることも多いので、鼻水が出ているときはしっかり鼻水のケアをしてあげることが大切です。鼻水のケアについては次の章で詳しく解説するので、そちらもご確認ください。
ガーゼで拭き取る
お湯で湿らせた清潔なガーゼや清浄綿で、目頭から目尻に向かって優しく拭きとってあげましょう。目尻に目やにが溜まっているときは、ガーゼなどを優しく押し付けるようにして拭きます。
痒みをケアする
痒みが強いときは冷水で絞ったタオルなどを当てて冷やすと、痒みが緩和されます。
また目の周りをかきむしってしまったときに傷つけないように、日頃からお子さんの爪を短く切っておくことも大切です。
感染対策をする
細菌性結膜炎など細菌性の疾患で目やにが出ている場合は、家族へ感染する可能性があります。同じタオルを使うことは避け、感染対策を行いましょう。
目やにで病院を受診するタイミングは?
下記のようなときは、早めに病院を受診しましょう。
- 目やにが多く目が開けられない
- 目に強い充血や痛みがある
- 発熱している
- 大量の目やにが3日以上続いている
症状の程度にもよりますが、キッズドクターのオンライン診療でも薬の処方ができることもあります。気になる症状があるときや受診の目安に悩むときなどは、お気軽にご相談くださいね。
6月に気をつけたい症状②
鼻水
目やにと一緒に鼻水の症状が出て相談をされる方も最近増えています。
鼻水はなぜ出るの?
体の中に細菌やウイルス、花粉やホコリなどの小さな異物が侵入しないように、鼻の中は普段から粘膜におおわれていて、湿った状態に保たれています。そこに細菌やウイルスなどが侵入して粘膜が炎症を起こすと、この粘膜のもとになる液が大量に作られるようになり、鼻水として流れます。
鼻水がたくさん出てくるのは異物を排除するための自然な防御反応なので、ホームケアをしながら様子を見てあげましょう。
鼻水のホームケア方法は?
鼻水の症状がひどいときは、次のような方法でホームケアを行いましょう。鼻水が喉に流れてしまうと咳込みや痰などの症状が出てくることもあるので、こまめにケアを行うことが大切です。
鼻吸い器を使う
鼻をかめるようになるのは2歳頃から。上手にできるようになるまでは、鼻吸い器を使用していただくと良いと思います。
鼻水を吸うタイミングは、鼻水が柔らかくなる加湿後がベスト。入浴後や、鼻をホットタオルで温めてあげた後などがおすすめです。
部屋を加湿する
部屋をしっかりと加湿してあげることもおすすめ。乳幼児が快適に過ごせる湿度の目安は、50~60%です。加湿器を使うほか、室内に濡れたタオルや洗濯物を干すことでも加湿できるので、試してみてくださいね。
鼻水の症状で受診するタイミングは?
次のような症状があるときは、早めに病院を受診しましょう。
- 鼻水以外に発熱の症状がある
- 苦しそうで眠れない
- 母乳やミルクが飲めない
症状の程度にもよりますが、キッズドクターのオンライン診療でも薬の処方ができることもあります。気になる症状があるときや受診の目安に悩むときなどは、お気軽にご相談くださいね。
梅雨に負けない体を作ろう!
まもなく梅雨本番の時期になっていきます。天気が悪いと外にお出かけする機会も減りますよね。ご自宅では皆さんどんな遊びをされますか?次回は、おうちでできる運動や遊びについて配信予定です。ぜひご覧くださいね。