子どものノロウイルス感染を予防する方法4選!

子どもの病気


冬に気をつけたい病気の一つであるノロウイルス感染症。子どもが感染するとつらい症状が続くので、できるだけ予防してあげたいですよね。そこでこの記事では、子どものノロウイルスの予防法をご紹介します。

ノロウイルス感染症とは?

ノロウイルス感染症は、嘔吐や下痢、腹痛などを主症状とする病気です。1年を通して感染がみられますが、秋から冬にかけて特に感染者が増える傾向があります。子どもがかかると、まれに脱水を起こして重症化することもあるため、感染しないように予防してあげることが大切です。

子どものノロウイルスの感染経路は?

ノロウイルスの主な感染経路は、下記の4つです。

  • 経口感染:ウイルスに汚染された食品を食べることによって感染する
  • 接触感染:ウイルスがついた手やものを介して感染する
  • 飛沫感染:感染者が嘔吐をしたときに飛び散る飛沫を吸い込むことによって感染する
  • 空気感染:感染者の便や嘔吐物から空気中に浮遊したウイルスを吸い込むことによって感染する


ノロウイルスは感染力がとても強く、少量のウイルスでも感染するといわれています。

子どものノロウイルス感染を予防しよう!家族で取り組む予防法4選!

ノロウイルスはママやパパから子どもに感染することもあるので、家族みんなが予防に努める必要があります。ここからは、家族で取り組みたいノロウイルスの予防法をご紹介します。

こまめに手を洗う

手についたウイルスを落とすには手洗いが有効です。外から帰ってきたときやトイレの後、食事の前、調理の前後など、こまめに手を洗いましょう。手を洗うときには石鹸を使用し、流水でしっかりすすぐことが大切です。指先や指の間、手首などは汚れが残りやすいので、特に念入りに洗うようにしましょう。洗い終わったら、清潔なタオルやペーパータオルで水気を拭き取ってください。

よく触る場所を消毒する

ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤での消毒が有効とされています。消毒剤を薄めたものを使って、ドアノブや電気のスイッチ、トイレの洗浄ボタン、テーブルなど家族がよく触る場所をこまめに消毒しましょう。なお、アルコールの消毒剤はあまり効果がありません。

タオルや食器の共有を避ける

家族に感染者がいた場合は、タオルや食器を家族で共有することでもノロウイルスに感染することがあります。ノロウイルスに感染したときはもちろんですが、普段からタオルや食器を一人ひとり分けておくと、急にノロウイルスにかかったときにも安心です。

食品をしっかり加熱する

食品についたノロウイルスを死滅させるには加熱が効果的です。食品の中心部まで火が通るように、中心温度85℃以上で90秒以上しっかり加熱しましょう。

ノロウイルスかも…?と思ったら

ノロウイルスは感染力がとても強いため、どれだけ気を付けていても予防しきれないこともあるかと思います。「ノロウイルスにかかったかも…?」と不安なときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」がおすすめです。看護師に個別チャットで相談でき、受診の目安やホームケアのポイントを教えてもらえます。相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア