ヒトメタニューモウイルスの感染力はいつまで続く?解熱後も感染力はあるの?
春先に流行する「ヒトメタニューモウイルス感染症」。子どもがかかりやすい感染症のひとつです。ヒトメタニューモウイルスは2001年に発見された比較的新しいウイルスなので、聞きなれないかもしれません。そこで今回は、ヒトメタニューモウイルス感染症の症状や感染力がいつまで続くかについてまとめました。
ヒトメタニューモウイルス感染症とは?
ヒトメタニューモウイルス感染症は、「ヒトメタニューモウイルス」によって引き起こされる感染症です。生後6ヶ月頃〜3歳頃の子どもがかかりやすく、2歳までには50%、10歳までにはほぼ全員が感染します。
代表的な症状は風邪によく似ていて、発熱、咳、のどの痛みなどです。軽い症状であれば自然に治ることがほとんどですが、小さな子どもは重症化する危険もあります。喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーした呼吸)、多呼吸(1分間に60回以上呼吸する)、高熱が長引く場合は、急性細気管支炎や肺炎を起こしている可能性があるので早めに病院を受診しましょう。
子どもがヒトメタニューモウイルスに感染!感染力はいつまで続く?
ヒトメタニューモウイルスは感染力が非常に強く、感染した人のくしゃみや咳で飛び散ったウイルスを吸い込む飛沫感染や、ウイルスがついた物に触れる接触感染で広がります。
ヒトメタニューモウイルスに感染すると、3〜5日ほどの潜伏期間を経て症状が現れ、1週間ほどで軽快していきます。このうち人にうつす可能性があるのは、症状が出始めてから7〜14日間ほどです。特に、咳や鼻水がたくさん出る3~8日目はもっとも人にうつしやすくなります。
ヒトメタニューモウイルスは解熱後も感染力はあるの?
前述したように、ヒトメタニューモウイルスで発熱する期間はだいたい4〜5日間ほどですが、感染力は発症してから7〜14日間ほど続きます。つまり熱が下がっても、感染力がある状態が数日続きます。
感染力がある時期は、他の人にうつさないためになるべく家で過ごせるといいですね。病院を受診するなど外出をするときは、マスクができる年齢であればマスクをさせると他の人にうつす心配が減りますよ。
またヒトメタニューモウイルスは出席停止期間が定められている感染症ではないので、症状がおさまれば保育園に登園することができます。しかし感染力がある状態は続いているので、保育園に相談をして、感染を広めないようにできる範囲の対策を行いながら登園しましょう。保育園登園の目安などは、下記の記事にくわしくまとめています。
子どものヒトメタニューモウイルスで困ったら…
ヒトメタニューモウイルスには特別な治療方法がないため、感染したらホームケアをしながら自然に回復するのを待つことになります。ホームケア方法に悩んだときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」のチャット健康相談が便利です。子どもの病気に詳しい看護師に、看病のポイントなどについてチャットで相談することができますよ。相談は無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。