夏にできる子どものブツブツ・湿疹の原因は?見分け方やケア方法、受診の目安を解説
夏は強い紫外線や汗、虫刺され、感染症など、子どものブツブツや湿疹を引き起こす要因が重なる季節です。病院を受診する必要はあるのか、自宅でのケアはどうすれば良いのかなど悩むこともあるかもしれませんね。こちらの記事では、夏に多く見られるブツブツの原因や症状の見分け方、受診の目安などをご紹介します。
なぜ夏に増える?子どもの急なブツブツ・湿疹の主な原因
夏場は汗、強い紫外線、虫刺されなど皮膚トラブルの要因が多い季節です。
子どもの皮膚は大人に比べて薄く、バリア機能が発達途中なので、少しの刺激でもブツブツや湿疹が見られやすくなります。
また夏は発疹を伴う感染症が流行しやすい季節でもあり、様々な原因で皮膚にブツブツや湿疹が現れます。
具体的な原因には次のようなものがあります。
あせも
夏に多く見られる皮膚トラブルの一つです。
汗をかいてそのままにしていると、汗の通り道(汗腺)が詰まり、皮膚の中に汗が溜まって赤みや細かいブツブツが発生することがあります。
子どもは大人よりも汗をかきやすく、あせもが見られやすいです。
虫刺され
夏は蚊や毛虫などの虫に刺されて発疹が出ることも多いです。
子どもは虫の唾液成分に強く反応しやすいことなどから、大人よりも赤みや腫れ、痒みが強く出やすい傾向にあります。
接触性皮膚炎
いわゆる「かぶれ」です。皮膚に特定の物質が触れることで、赤みや小さなぶつぶつ、痒みが起こります。
夏に出てくるウルシ科の植物(ウルシ・ツタウルシ・ハゼノキなど)や、日焼け止め・虫除けスプレーの成分、ゴム素材、金属などが原因になります。
アレルギー
汗や紫外線、食べ物、ダニやハウスダストなどのアレルゲンに皮膚が反応して湿疹が出ることがあります。
特に夏場は強い日光を浴びて起こる「日光アレルギー」や自分の汗に含まれる成分に反応して起こる「汗アレルギー」が起こりやすいです。
感染症
夏場は発疹が現れる下記のような感染症が流行しやすいです。
手足口病
手のひら、足の裏、口の中などに水ぶくれ状の発疹が現れます。発熱や喉の痛みを伴うことが多いです。
とびひ
虫刺されやあせもを掻き壊した傷口などから細菌が入り込み、水ぶくれやかさぶたができます。
水ぶくれが破れて中の液体が別の場所の皮膚に付着すると、症状が全身に広がります。
この湿疹は何が原因?夏のブツブツの見分け方
子どもの湿疹やブツブツの原因がわからないと、病院に行った方が良いのか、どんなケアをしたら良いのかなど対応に悩んでしまいますよね。
ここから一般的な症状の違いや見分け方をご紹介しますが、子どもの発疹は見た目だけで原因を特定することは難しく、放置すると悪化する可能性もあります。症状が気になる場合は自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。
あせも
出やすい部位
首周り、肘・膝の裏、背中、胸元、おむつのギャザー部分など汗が溜まりやすい部位
見た目の特徴
細かく赤いポツポツとした発疹
その他の特徴
- 汗をかいた後に急に増える
- 痒みを伴うことが多い
- 発疹以外の症状はない
虫刺され
出やすい部位
手足、顔、首元など衣服から露出している部位
見た目の特徴
局所的に赤く盛り上がり、中央に刺し痕(小さな点や水疱)が見られることがある
その他の特徴
- 強い痒みや痛みを伴う
- 刺されてから数時間〜翌日にかけて腫れが強く出ることがある
- 水膨れになることもある
接触性皮膚炎
出やすい部位
植物やゴム製品、金属、日焼け止めなど皮膚炎の原因になるものが直接触れた部位
見た目の特徴
原因の物質が触れた範囲に沿って、くっきりと赤みや細かいブツブツ、小さな水ぶくれができる
その他の特徴
- 触れた部分だけに症状が出る
- 痒みやヒリヒリとした痛みを伴うことがある
アレルギー
出やすい部位
全身に出る可能性があるが、特にお腹、背中、太もも、腕などに出やすい
見た目の特徴
皮膚がぷっくりと盛り上がり、赤みが広がったり数分〜数時間で形や場所が変わることがある
その他の特徴
- 強い痒みを伴う
- 数時間〜1日程度で跡形もなく消えることがある
- 重度の場合は息苦しさや吐き気などを伴うことがある
手足口病
出やすい部位
手のひら、足の裏、口の中
見た目の特徴
2〜3mm程度の水ぶくれや周りが赤い小さなブツブツが出る
その他の特徴
- 発熱を伴うことがある
- 口の中の痛みで水分や食事が摂りにくくなることがある
とびひ
出やすい部位
鼻の穴の周辺、手足、あせもや虫刺されがあって掻きこわした部位
見た目の特徴
黄色っぽい水ぶくれや皮がめくれてジュクジュクした赤み、黄色いかさぶたが見られる
その他の特徴
- 強い痒みを伴う
- 患部を掻いた手で他の部位に触れるとその部位にも症状が現れる
夏の子どものブツブツ・湿疹で受診する目安
子どもにブツブツ・湿疹があっても、食欲や機嫌がいつも通りで、日常に支障がなければしばらく様子を見てもかまいません。
ただし下記のような場合は小児科を受診するようにしてください。緊急度別に受診の目安をご紹介します。
夜間や休日でも受診が必要な場合
- ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする
- 呼吸が苦しそう
- 声がかすれている
- 顔色が悪い、唇が紫色になっている
- 目の周りや口の中に腫れがある
- ぐったりしている、意識がぼんやりしている
診療時間内に受診する場合
- 湿疹とともに発熱している
- 痒みが強く、無意識に掻いてしまう、眠れない
- 皮膚がジュクジュクしたり膿を持ったりしている
- 湿疹が広がっていく
- 湿疹が数日経っても増える、消えない
上記のような症状以外でも、湿疹やブツブツで心配なことがある場合は一度受診しておくと安心です。
かかりつけの小児科を受診すると、既往歴などから総合的に診察してくれますが、発熱や他の症状がなく皮膚のトラブルだけの場合は皮膚科を受診しても構いません。
子どもの夏のブツブツ・湿疹に家庭でできるケア方法
子どもの皮膚にブツブツや湿疹がある場合は、下記のようなケアで皮膚の清潔を保ち、悪化を防ぐことが大切です。
汗を放置しない
汗をかいたら、タオルでこまめに拭き取ったり、着替えたりしましょう。
汗をそのままにしておくと、あせもの原因になったり、湿疹が悪化したりする可能性があります。
外出から帰った後や汗をたくさんかいたときは、ぬるま湯のシャワーで汗を洗い流すのもいいでしょう。
石鹸を使う際は、しっかり泡立てて優しく包み込むように洗い、しっかりすすぐようにしてください。
保湿する
汗を拭き取ったりシャワーを浴びたりした後の肌は水分が失われやすく、皮膚のバリア機能が低下しがちです。
ローションやジェルなどで保湿して、皮膚のバリア機能を保ちましょう。
通気性の良い服を着る
汗をかきやすい季節は、服選びも大切です。
吸水性や通気性に優れた、綿やメッシュ素材の服を選ぶと良いでしょう。
皮膚に汗が溜まりにくくなり、症状悪化の予防に繋がります。
爪を短く切る
湿疹やブツブツで痒みが出ると、子どもは無意識に掻きむしってしまうことがあります。
このとき爪が伸びていると、掻き壊して傷になり、そこから菌が入り込んでとびひの原因になります。
爪は短く切り、角がないように丸く整えておきましょう。
患部を冷やす
痒みや皮膚の赤みが強い場合は、冷やすと症状を和らげることができます。
保冷剤を清潔なタオルやガーゼで包み、患部に優しく当てて冷やしてあげると良いでしょう。
ただし冷やし過ぎると低温やけどのおそれがあるため、10分ほど当てたら一度やめて様子を見るようにしてください。
夏にブツブツ・湿疹が出たときにやってはいけないNG対処法
子どもの皮膚にブツブツ、湿疹が出たときに、下記のようなことはしないようにしましょう。かえって症状を悪化させる可能性があります。
強く擦る、掻きむしる
ブツブツや湿疹に痒みがあると、搔いてしまったり、清潔にしようとお風呂でゴシゴシ擦ってしまったりしがちです。
掻きむしったり擦ったりして強い刺激が加わると、皮膚に傷ができて菌が入り込み、とびひや皮膚トラブルの悪化に繋がるおそれがあります。
前章でもお伝えしたように爪はこまめに短く切り、痒がる際は冷やして痒みを和らげてあげると良いでしょう。
水ぶくれを自分で潰す
水ぶくれを爪や針などで潰すのは避けましょう。
無理に潰すと、水ぶくれ中の液体が周りの皮膚に付いて症状が広がったり、潰れた傷口から菌が入って症状が悪化したりするおそれがあります。
水ぶくれは潰さず、自然に治るのを待つようにしてください。
自己判断で薬を使う
過去に処方された薬や市販の薬を自己判断で使用するのはやめましょう。
湿疹の原因と薬が合っていない場合、症状が悪化するおそれがあります。
症状が改善せずケアに悩んだ場合は、必ず医師に相談した上で適切な薬を使うようにしてください。
子どもの夏の肌トラブルはオンラインでも相談できます
夏は様々な原因で子どもの肌トラブルが増える時期です。肌の状態がいつもと違うと、気になるもののすぐに病院に連れて行くのが難しいときもあるかと思います。
そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリを通して症状を医師に診てもらい、症状やケアの方法について相談することができます。医師が必要と判断した際には薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。
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