おむつはずれが遅い…原因は?遅い子の特徴は?

夜尿症


トイレトレーニングを始めてしばらく経つのにおむつが外れないと、焦りや不安を感じることもあるかもしれません。この記事では、おむつはずれが遅い原因や、遅い子に特徴はあるのかなどをご紹介します。

おむつはずれはいつ頃?

個人差が大きいため一概にはいえませんが、昼間のおむつが外れるのは3〜4歳頃が多いとされています。トイレトレーニングを始めて比較的すぐに昼間のおむつが外れる子もいれば、しばらく経っても外れない子もいて、スピードは子どもによって違います。夜のおむつは、一般的に5歳になる頃までに外れることが多いです。

おむつはずれが遅い原因は?遅い子の特徴は?

昼間のおむつはずれが遅い原因や遅い子の特徴としては、主に次のようなことがあげられます。

排尿機能が発達していない 

昼間のおむつが外れるためには、膀胱がある程度の尿を溜められる大きさになること、尿意を感じたらトイレまで我慢できることなどが必要です。こういった排尿機能の成長スピードには個人差があり、成長がゆっくりだとおむつはずれが遅くなる傾向があります。

濡れたおむつが不快ではない

ひと昔前までは、おむつが濡れて不快に感じ、「トイレでおしっこをしたい」と思うようになるとトイレトレーニングが進みやすいといわれていました。しかし現代の紙おむつは高性能なので濡れてもあまり不快に感じない子どもも多く、おむつはずれが遅い原因になることがあると考えられます。

プレッシャーを感じている

ママやパパが「早くおむつを外さなくては」と焦ると、その気持ちが伝わってプレッシャーに感じてしまう子もいます。トイレに行くのが嫌になったり、緊張しておしっこを漏らしてしまったりして、おむつはずれが遅くなることもあります。

夜のおむつはずれが遅い原因は?

昼間のおむつが外れても、夜のおむつがなかなか外れない子もいます。夜のおむつが外れるためには膀胱の大きさの発達に加えて、寝ている間の尿の量を減らす「抗利尿ホルモン」がしっかり分泌されることが重要です。このような体の機能が完成していないと、夜のおむつはずれが遅い原因となることがあります。基本的に5歳頃までには膀胱が大きくなり抗利尿ホルモンも分泌されるようになるので、しばらくは様子をみましょう。

また就寝前に水分を多く取り過ぎたり、夜中に体が冷えたりするとおねしょをしやすく、夜のおむつはずれが遅れる原因となります。

夜のおむつはずれが遅いときはどうする?

5歳を過ぎても夜のおむつが外れずおねしょが続く場合は、先にご説明した体の機能が発達していない可能性から「夜尿症」を疑われることがあります。

日本夜尿症学会が定める「夜尿症」の定義は、次の3つです。

● 5歳以上の子どもで
● 1ヶ月に1回以上寝ている間におねしょをすることがあり
● それが3ヶ月続いている状態

夜尿症の子どもは、5歳で15%、7歳で10%、10歳で5%とされていて、決して少なくありません。

夜尿症は生活改善や薬の服用などによって治るものです。5歳を過ぎて「夜尿症なのかな?」と不安や疑問に感じたら、かかりつけの小児科やおねしょ外来がある小児科、泌尿科を受診をするようにしましょう

おむつはずれの相談はオンラインでも

おむつはずれの時期には個人差があるので焦りすぎる必要はありませんが、なかなか外れないと心配になることもありますよね。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療がおすすめです。キッズドクターはおねしょ外来を設けており、おむつはずれなどについてオンラインで相談・受診することができます。プライバシーの守られたリラックスできる自宅から受診できるので、ママ・パパも子どもも負担が少なく済みますよ。相談先に困った際はぜひ検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

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