夜のおむつがなかなか外れない…原因や対処法は?
昼間のおむつは外れたのに夜がなかなか外れないと、「何か原因があるのかな?」と心配になるかもしれません。そこでこの記事では、夜のおむつがなかなか外れない原因や対処法をご紹介します。
夜のおむつが外れるのは、いつ頃?
一般的に夜のおむつは5歳になる頃までに外れることが多いとされています。昼間のおむつ外しと同じように個人差があるため、3歳頃に外れる子もいれば、5歳になる直前まで外れない子もいます。昼間のおむつ外れは比較的早かったけど夜はなかなか外れない、ということも珍しくありません。
夜のおむつがなかなか外れない原因は?
夜のおむつが外れるためには、膀胱が一晩分のおしっこを溜められる大きさになっていること、寝ている間の尿の量を減らす「抗利尿ホルモン」がしっかり分泌されていることなどが必要です。このような体の機能がまだ発達していないと、夜のおむつがなかなか外れない原因になることがあります。基本的に5歳頃までには膀胱が大きくなり抗利尿ホルモンも分泌されるようになるので、しばらくは焦らずに見守りましょう。
ほかにも、寝る前に水分を多く取り過ぎたり、夜中に体が冷えやすかったりするとおねしょをしやすく、夜のおむつがなかなか外れない原因となることがあります。
夜のおむつが外れないときの対処法は?
ここでは、夜のおむつがなかなか外れないときの対処法をご紹介します。
就寝前に水分を摂り過ぎない
就寝中に作られる尿の量を少なくするために、夜寝る前に水分を摂り過ぎないようにしましょう。食事にも水分が含まれるので、夕食は就寝の2時間前、できれば3時間前までに済ませるのが理想的です。寝る直前に喉が渇いたときは、小さめの氷を舐めさせると水分摂取量を抑えながら喉を潤すことができますよ。
利尿作用がある食べ物を食べ過ぎない
夕食や食後のデザートに利尿作用のある食べ物を食べ過ぎないようにしましょう。カリウムを多く含む海藻類やほうれん草、大豆などには利尿作用があるとされています。スイカや梨、ぶどうなど水分量が多い果物も、夜は食べ過ぎないように気をつけてください。
気温が高い時期に試してみる
昼間のおむつ外しと同じように、体が冷えにくく汗が出やすい夏場のほうが寒い季節に比べて夜のおむつが外れやすいです。冬場に夜のおむつがなかなか外れない場合は、暖かくなる時期まで待ってみるのも一つの方法です。
焦らず無理をしない
夜のおむつがなかなか外れないと、つい焦ったりイライラしたりしてしまうかもしれませんが、おむつ外れのタイミングやスピードはそれぞれなので、子どものペースに合わせて寄り添うことも大切です。夜のおむつを外したものの、おねしょをすることが多い場合は再びおむつに戻すなどして、親子で無理をしすぎず少しずつ進めていけるといいですね。
夜のおむつがなかなか外れないときはどうする?
5歳を過ぎても夜のおむつが外れずおねしょが続く場合は、先にご説明した体の機能が発達していない可能性から「夜尿症」を疑われることがあります。
日本夜尿症学会が定める「夜尿症」の定義は、以下の3つです。
- 5歳以上の子どもで
- 1ヶ月に1回以上寝ている間におねしょをすることがあり
- それが3ヶ月続いている状態
夜尿症の子どもは、5歳で15%、7歳で10%、10歳で5%とされていて、決して少なくありません。
夜尿症は生活改善や薬の服用などで治るものです。5歳を過ぎて「夜尿症なのかな?」と不安や疑問に感じたときは、かかりつけの小児科やおねしょについて詳しい小児科、泌尿科を受診をするようにしましょう。
夜尿症についての詳しい情報は以下の記事にまとめています。
夜のおむつの相談はオンラインでも
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