おたふく風邪に感染したら、保育園は何日休む?出席停止になるの?
顔がおたふくのように腫れてしまう「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)」。感染すると保育園は出席停止になるのでしょうか?出席停止の期間や登園の目安などをまとめました。
おたふく風邪の症状は?
おたふく風邪は正式には「流行性耳下腺炎」という病気です。ムンプスウイルスというウイルスによって引き起こされます。感染すると16~18日ほどの潜伏期間を経て、次のような症状が現れます。
- 筋肉痛
- 食欲不振
- 頭痛
- 発熱
- 耳下腺(耳の下)、顎下腺(顎の下)、舌下腺(舌の下)の腫れ
- 耳の痛みや違和感
頻度は高くありませんが、精巣炎、卵巣炎やウイルス性髄膜炎になることもあります。またムンプスウイルスは感染しても不顕性感染(感染しても症状があらわれないこと)も多く、上記の症状が現れるとは限りません。
おたふく風邪は保育園で流行しやすいの?
おたふく風邪は感染者の半数以上が子どもで、特に未就学児が感染しやすい病気です。感染者の鼻や口から出た飛沫によって感染が広がります。
またおたふく風邪は耳下腺が腫れる数日前から5日後までがウイルス排出量が多く、症状が出る前に周囲に感染させてしまう可能性もあります。
これらの理由から、乳幼児が集団で生活している保育園では、感染がどうしても広がりやすくなってしまいます。任意接種ですが、予防として1歳以降からワクチンを接種することもできます。
おたふく風邪になったら保育園は出席停止になる?
おたふく風邪は学校保健安全法にて第二種感染症に指定されており、出席停止期間が定められています。保育園の出席停止基準はこの学校保健安全法に基づいて考えられることがほとんどなので、おたふく風邪になったら、一定期間保育園は出席停止になります。
おたふく風邪になったら保育園はいつから行ける?
学校保健安全法では、耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫れが現れてから5日が経過し、全身状態が良好になるまでは、保育園に行くことはできないと定められています。
そのためおたふく風邪になったら、少なくとも発症から5日間は保育園を休むことになると考えておきましょう。
おたふく風邪後の保育園で登園許可書は必要?
おたふく風邪は、「医師が記入した意見書が望ましい感染症」に指定されています。「望ましい」なので、登園許可書の提出を求められるかどうかは、保育園の方針によって異なります。おたふく風邪に感染したら、登園許可書が必要かどうか、保育園に確認するようにしましょう。
おたふく風邪の登園許可証は、小児に対応している「キッズドクター」のオンライン診療でも発行することが可能です。登園許可証のために通院するのが大変な場合は、うまく活用してみてくださいね。
兄弟がおたふく風邪になったら保育園には行ける?
前述のとおりおたふく風邪はウイルスの排出期間が長く、症状が出る前から人に感染させる可能性がある病気なので、家庭内で感染が広がるリスクが高いです。そのため兄弟がおたふく風邪に感染したら、登園してもいいかを一度保育園に確認するようにしてください。園の方針に従いましょう。
おたふく風邪のホームケアに迷ったら…
おたふく風邪になると熱や頭痛などの風邪症状が続いたり、顎の周りが腫れたりすることで、普段通りご飯が食べられないことも。保育園の出席停止期間もあり、自宅での看病が続くなかで、疑問や不安も出てくるかもしれません。そんなときには子どもの医療アプリ「キッズドクター」が便利です。看護師にチャットで相談したいり、ビデオ通話を通して子どもの診察に慣れた医師の診察を受けたりすることができます。スマホがあれば利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。